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WBCアメリカ主将・トラウトは大谷&日本投手陣をどう見たか? 「ショウヘイが“第1ラウンド”を勝った」「投手陣はエグい球を投げていた」
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byGetty Images
posted2023/03/28 11:02
銀メダルとなったアメリカは、そして大谷翔平の盟友トラウトは日本の投手たちをどう見たか? 試合後に語られたのは…
それだけに、決勝で敗れた後には、侍ジャパンの実力を素直に認めるしかなかった。
「すばらしい打線だし、投手陣はエグい球を投げていた。対戦経験のない相手ばかりだったし、もし2巡目の対戦があれば、もう少しいい結果になっていたかもしれない」
大谷だけでなく、戸郷翔征、高橋宏斗から計3三振を喫したトラウトは、悔しさを隠すことなく、侍ジャパンを称えた。
我々は戻って来る。次も出ると、すぐに伝えたよ
過去最強の打線を並べた一方で、先発投手陣のコマ不足を指摘する声もあった。確かに、ジャスティン・バーランダーやクレイトン・カーショーらサイ・ヤング賞経験者のビッグネームはメンバー入りしなかった。だが、ベテラン右腕のアダム・ウェインライト、ランス・リンら実績のある先発陣と、玄人好みの実力派救援陣で、ある程度の失点は防げるはずだった。
だが、短期決戦は思惑通りに進まない。
決勝では、2回にターナーのソロ本塁打で先制したものの、侍ジャパンの細かい継投の前に、わずか2得点。最強打線はつながりを欠いたまま、最後の戦いを終えた。
大谷に花を持たせることになったトラウトは言った。
「彼が第1ラウンドを勝ったということ」
そして、3年後の2026年WBCへの思いをハッキリと口にした。
「チームとしてはタフな1日になったが、我々は戻って来る。次も出ると、すぐに伝えたよ」
常に「強い米国」を目指す大国が、銀メダルを笑顔で受け取ることはない。
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