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「オオタニは“神タニ”だ!」韓国人は大谷翔平をどう見たか? WBC優勝後の韓国言及に「器が違う」韓国人記者も驚いた神対応
text by
崔碩栄Che Sukyoung
photograph byNaoya Sanuki
posted2023/03/28 06:00
優勝後のインタビューで日本野球について問われた大谷は「日本だけじゃなくて…」と韓国にも言及。韓国ではどのように受け止められたのか。
大谷を見た韓国人記者が感じた「確信」
WBC現場を取材したある韓国人記者が大会の終了後、YouTubeの野球専門チャンネルで伝えた大谷の姿が、やはり「ゴッドタニ」であると、野球ファンたちをザワつかせた。
記者はメキシコとの準決勝を取材していた。試合前、日本代表が先に練習をし、その後、メキシコ代表が練習に入った。記者は「選手たちにとって練習終了から試合前までの休憩時間が最も重要な時間だ。記者たちにもその時間には選手たちを追わないという不文律のようなものがある」と話した後、次のような話を聞かせてくれた。
「しかし、大谷は日本代表練習が終わるとインタビューや写真撮影の求めに応じ、それはメキシコ代表の練習が終わるまで続き、(休憩のため)クラブハウスに戻れずにいた。試合後もファンとの写真撮影やサインに応じるのを見たが、そういう要望を不快に思うとか、傲慢な態度で接するような様子は全くなくて、この選手は本当に一つ一つに最善を尽くすんだなと思った。同時にあれだけの成績を残すのは『驚異的』としか表現できない。私が見た大谷はみんなの手本になる人だった。日本球界だけでなく大リーグにこのような選手が登場したことは一つの“事件”であり、この選手を通じて野球がより人気を得られるという確信を得た。褒めすぎじゃないかと思うかもしれないが、現場で見た大谷はそうだった」
「親韓日本人」ではなく人気を得た大谷
これだけ前向きな刺激を韓国人に与えた日本人はかつていなかった。