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「“M-1最下位はおいしい”って本当ですか?」ダイヤモンドが本音で語る、M-1の記憶「あのとき、キュウが僕らの点を下回るのは嫌だった」
posted2023/03/12 17:04
text by
中村計Kei Nakamura
photograph by
Atsushi Hashimoto
結成5年で初めてM-1決勝に進出、ダイヤモンドのインタビュー。「あのとき、キュウが僕らの点を下回るのは嫌だった」、最下位だった2人が本音で語る“M-1の嫌な記憶”とは。【全3回の3回目/#1、#2へ】
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「オレ、黒岩県知事じゃないんですよ!」
――審査員とのやりとりでは、ナイツの塙(宣之)さんとの掛け合いも印象に残りました。塙さんに「まずは神奈川県のね……」って言われたら、すかさず野澤さんが「オレ、黒岩県知事じゃないんですよ!」と。あれは、打ち合わせをしていたのですか?
野澤 いや、してないです。ただ、僕、毎月「ナイツ ザ・ラジオショー」に出ていて、塙さんにずっとイジられていたんです。「今日は神奈川県のコロナの状況はどうですか?」「オレ、黒岩県知事じゃないですから」みたいな。それか女優の上白石萌音さんネタか。上白石さんにも、オレ、ちょっと似ているんで。どっちかが絶対にくると思っていたんです。
――返しが、ものすごく速かったですよね。
野澤 ネタがスベり過ぎて、どうしよう、どうしようと思っていたんです。なので、塙さんが「神奈川県」って言ったとき、ここだ!と。やっとツッコめる!って。
小野 コンマ何秒ぐらいで返してたよな。
野澤 かかり過ぎて、むっちゃ速くツッコんじゃいました。
「僕は誰のネタも見てないです」
――出番を終えた後、残り3組のネタは楽屋で見ていたのですか。
小野 そうですね。ヨネダ2000、キュウ、ウエストランドさんと、僕は楽屋のモニターで見ていました。
野澤 僕は誰のネタも見てないです。楽屋にはいたんですけど、見ていられなくて。ただ、キュウのときだけ、僕らの点を下回る可能性があるなと思って、チラッとだけ見ました。それは嫌だな、と。
――どうせなら、最下位の方がインパクトありますもんね。