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「もういい加減、ボケるのやめてください!」ヨネダ2000がいま明かす、M-1の密着取材スタッフに(割とマジで)怒られた話

posted2023/03/05 17:20

 
「もういい加減、ボケるのやめてください!」ヨネダ2000がいま明かす、M-1の密着取材スタッフに(割とマジで)怒られた話<Number Web> photograph by Atsushi Hashimoto

結成3年で初めてのM-1決勝だったヨネダ2000。誠(ボケ・ネタ作り担当、写真左)と愛(ツッコミ担当)。吉本興業所属

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中村計

中村計Kei Nakamura

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Atsushi Hashimoto

「こんな窮屈な時代でもテクニックとキャラクターさえあれば、毒舌漫才も受け入れられるって夢を感じた」。ウエストランドの優勝で幕を閉じた2022年のM-1。審査員の松本人志は最後にこんな言葉を残した。

結成3年で初めて決勝に進出したヨネダ2000のインタビュー。「イギリスで餅つきをする」という衝撃的なネタで全国を驚かせた。女性コンビとしては2009年のハリセンボン以来のファイナリストとなった2人が語る“M-1のウラ側”。【全3回の1回目/#2#3へ】

◆◆◆

「今年もダメか…」

――ファイナリストが発表されるとき、名前を呼ばれたのが、いちばん最後でした。決まった瞬間の喜びというか、安堵の表情がとても印象的でした。誠さんはいつもボケている印象が強いので、こんな素直なリアクションをとることもあるのかと。

 誠の顔がヤバ過ぎましたね。

 そうなんです……。あの動画ごと、買い取りたいです。

――誠さんは込み上げてきていましたもんね。そのあと、2人でひしと抱き合って。

 2021年もあの場に残って、呼ばれるだろうと思っていたんですけどダメで。2022年も絶望感に徐々に近づいていって、「来い、来い、来い」とは思いつつ「今年もダメか……」というモードに入りかけていたんです。なので、呼ばれたときは「やったー!」っていうよりも安堵してしまったという感じでしたね。

 2022年は、名前を読み上げる方が「ラスト1組です」って言ったんです。2021年は一気に読み上げていったのに。そこで、あ、もうラスト1組かってなって、もう呼ばれないだろうと思ってしまった。なので自分も名前を呼ばれたときは感情表現がめちゃくちゃ難しかったですね。驚きの方が強かったかも。

――2022年は、先にキングオブコントの準決勝敗退を味わっていました。あのときの感触はどうだったのですか。

 キングオブコントも「行った」と思ってしまって。

 思いましたね。

 ファイナリスト発表の日、事務所に行って。合格していたら、そのままテレビ局へ向かう予定だったんです。その日、雨が降っていて、相方が長靴で来たんですよ。合格したら、おそらく(テレビ局で)いろいろ撮影とかあるので、さすがに長靴はやばいべと。

 2人で靴屋さんに行ったんです。

 で、「このニューバランス、いいんじゃない? かっこいいよ」って買って。結果発表を待っていたら……。

 落ちてた。あの日は、ただ、ニューバランスを手に入れただけでしたね。

――でも、2人はTHE Wの決勝進出(12月10日)も決めていたので、発表からM-1決勝(12月18日)までの3週間弱は喜びに浸っている余裕もなかったのではないですか。

 どちらも最後まで勝ち進んで2本やるつもりでいたので、計4本ネタを仕上げなければならなくて。でも、どれも好きなネタだったので、とても楽しかったです。

「ウエストランド井口さんが話しかけてくださって…」

――M-1の決勝当日、初めて経験した楽屋の様子はどうでしたか。

 すごく和気あいあいとしていました。他事務所の人たちも混じっているライブぐらいの感じで。

 大楽屋なので、けっこうみんなワチャワチャしていましたね。

【次ページ】 「ウエストランド井口さんが話しかけてくださって…」

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