ぴろ　SMAを辞めたとき、いろんな事務所のライブを観に行ったんですよね。タイタンライブも観に行きました。事務所のライブって、事務所の雰囲気がよく出るので。でも、オフィス北野は観なかったな。北野の場合は、完全に縁でしたね。当時、北野に所属していた（馬鹿よ貴方はの）新道竜巳さんに声をかけてもらって。

「タイタンはぬるい感じの一家」

――タイタンはどういうイメージを抱いたのですか。

ぴろ　爆笑（問題）さんの事務所という感じですね。

清水　少数でいいなと思いました。北野も少なかったんですけど。ソニーは芸人の数がすごく多かったので。

ぴろ　タイタンは、ファミリー感があるんですよ。いい意味での、ぬるい感じの一家。北野はギャング的なファミリーでしたけど、タイタンは平屋建てに住んでる一般家庭みたいなイメージですね。

――今回のM-1で、タイタン勢は6組しかエントリーしていないのに2組も決勝に進みました。少数精鋭のエリート事務所みたいな雰囲気になってきましたよね。

ぴろ　嬉しいです。太田さんにも褒めてもらって。やっぱり親に褒められるのって、嬉しいじゃないですか。

――ウエストランドが優勝して、太田さんがあんなに喜んでいるのを見たら、じゃあ、次は俺たちだって思いますよね。

ぴろ　いつもウエストランドさんに先に持っていかれちゃうんですよ。2020年はウエストランドさんだけM-1決勝に初出場して。チクショーって思いましたから。なので、今回の決勝は僕らだけでもよかったんですけどね。それで一緒に行ったら行ったで先に優勝しちゃうし。なんだよと思っている部分はあります。

清水　嬉しい反面……というのはありますよね。

――半々くらいですか。

ぴろ　いや、嬉しいが半分以上ですけど。まだ、僕らはタイタンを独り占めできてない。でも、ウエストランドさんはもうM-1には出ないと思うんで。今年はそういう意味でも大チャンスなんですよ。

＜#1、#2から続く＞

（写真＝石川啓次）