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キュウが語る、M-1ファイナリスト発表直前に遭遇した“プチ事件”「ウエストランド井口さんと居酒屋で飲んでたら…ビックリしました」

posted2023/02/26 11:00

 
キュウが語る、M-1ファイナリスト発表直前に遭遇した“プチ事件”「ウエストランド井口さんと居酒屋で飲んでたら…ビックリしました」<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa

結成9年で初めてのM-1決勝だったキュウ。ぴろ(ボケ・ネタ作り担当、写真左)と清水誠(ツッコミ担当)。ウエストランドと同じタイタン所属

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中村計

中村計Kei Nakamura

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Keiji Ishikawa

「こんな窮屈な時代でもテクニックとキャラクターさえあれば、毒舌漫才も受け入れられるって夢を感じた」。ウエストランドの優勝で幕を閉じた2022年のM-1。審査員の松本人志は最後にこんな言葉を残した。

結成9年で初めて決勝に進出したキュウのインタビュー。ウエストランドと同じ事務所・タイタンに所属する2人が明かすM-1のウラ側。ファイナリスト発表直前に遭遇した“プチ事件”とは?【全3回の1回目/#2#3へ】

◆◆◆

「(前回大会は)さみしかった」

――決勝進出者発表のときは、2人の気持ちがよく表れていましたね。ぴろさんは力強く両拳を顔の前で固め、清水さんは顔を両手で覆って天を仰ぐという。

ぴろ やっとですからね。他の進出者が静かに喜んでいたので、思い切りガッツポーズをして声を出してやろうと思っていました。

清水 僕は、奥さんから「ちょっと芝居臭かった」と言われましたね。「事前に考えてたんでしょ?」って。自然に反応したつもりだったんですけどね。

――やはり「やっと」という思いがありましたか。

清水 2021年は、僕らの周りの芸人がどばっと決勝に行きましたから。

ぴろ 真空(ジェシカ)、ランジャ(タイ)、モグライダーさん、錦鯉さん。

清水 それまではトム・ブラウン1組とか、ぺこぱ1組とか、ちょっとずつ抜けていくイメージだったんですよ。

ぴろ あのときは悔しいというか、さみしかったですね。結果発表の場で、受かった組は残って、落ちた組は帰るんですけど、静かに別れるんですよ。

――焦りみたいなものもありましたか。

ぴろ 焦りはないですけどね。本当に。他人と比較するつもりはないし。いつか僕らも行くと思っていましたし。

――今大会、準決勝の手応えはどうだったのですか。

ぴろ 2回戦から準決勝まで、すべて行ったと思っていました。準決勝が終わったときも、もう感極まっていました。絶対(決勝に)行った、と思ったんで。

ファイナリスト発表直前の“プチ事件”

――準々決勝のとき(東京2日目、全23組)は、その日のメンバーの中では、ちょっと別格だなと思いました。

清水 準々もいいウケ方でしたね。

ぴろ 今回は予選の前から自信があったんです。自分たちのネタは無敵だ、と。予選の前になると、どこかで足元をすくわれるかも……とドキドキはしていたんですけど、全部、杞憂でしたね。

――準々決勝のときのネタが、決勝1本目でかけた『全然違うもの』のネタだったんですよね。そうしたら、準決勝は別のネタだったので、少し驚きました。こんなのもあるんだ、と。

【次ページ】 ファイナリスト発表直前の“プチ事件”

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