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「アレ」と「立ちション」…ちょいギリギリめのキーワードで岡田阪神は18年ぶりの優勝を目指す!
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プチ鹿島Petit Kashima
photograph byJIJI PRESS
posted2023/02/01 11:00

11年ぶりにプロ野球で指揮を執る岡田彰布新監督。目指すは2005年以来の「アレ」達成だ
そのあと知ったのだが、実は張本勲さんも理想のフォームは立ち小便だと発言していたのである。ニッポン放送の名アナウンサーだった深澤弘氏は、バッターがバットを握る手「グリップ」について張本さんの言葉を紹介している(2019年4月15日・ショウアップナイターヒストリー「張本勲、原辰徳…名打者から“グリップ”を考える」)。
「何でみんなグリップを難しいと言うんだ? 何にも難しい事はないぞ。雨の中を歩く時に傘を持つ、その場所が正しいグリップだ」
「もっと言うとね、もっと言うとちょっと言い方は下品だけれども雨の中で行儀が悪い、捕まっちゃうけど、男が立小便をする姿、これがバッターボックスに入る場合ベストな格好なんだ」
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「前にもいってない後ろにもいってない横にもいってないど真ん中に重心がきている。(略)雨の中で傘をさしながら立小便する姿で、ぱっとピッチャーの方を振り向く。これが1番ベストなバッティングの構えなんだ」
大打者に受け継がれる立ちション理論
張本&大杉と言えば「球界一の暴れん坊コンビ」と言われたらしいが、ふたりで野球理論も戦わせていたのだろうか。その結果生まれたのが「立ちション」理論? そのうち球界に広まり、若き日の岡田監督も先輩から聞いたのだろうか。
「俺らが昔野球を始めた頃は、雨降りで傘さしたところで構えろって言われたけどな」(岡田彰布)
今こうして再び阪神の若手にも伝授された「立ちション打法」。歴史のロマンを感じる。ちなみに岡田監督は「立ちションしたらあかんもんな。今あかんな。女子野球あるから、立ちションとか言われへんな」とも言っていたらしい。ちゃんと今の時代にも対応していた。
今年の阪神打線はちょっと注目です。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。
