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大谷翔平には「メジャーリーガーの誰もが羨ましくなる」WBC米代表・元巨人マイコラスが、日本代表をズバリ熱弁「ジャパンには気をつけろ!」
posted2023/01/26 11:01
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
Getty Images
侍ジャパンに初めて日系米国人選手として選ばれたラーズ・ヌートバーが所属するセントルイス・カージナルスからは4人の米国代表と1人の韓国代表選手も選ばれた。
米国代表は昨季ナ・リーグMVPのポール・ゴールドシュミット、通算299本塁打で10年連続ゴールドグラブ賞獲得のノーラン・アレナド、メジャー通算195勝のアダム・ウェインライト、そして元巨人で昨季12勝のマイルズ・マイコラスの4選手。韓国代表には初の韓国系米国人として選ばれた21年のゴールドグラバー、トミー・エドマンもいる。
その中で最も日本のファンの方に馴染み深いのがマイコラスだろう。巨人に15年から3シーズン在籍し31勝をマーク。妻ローレンさんの美貌もあり、瞬く間に人気者となった。18年にカージナルス入りするといきなり18勝4敗の好成績で最多勝と最高勝率を獲得。今やナ・リーグ屈指の伝統球団を支えるエース格投手だ。
マイコラスが日本代表を熱弁「だからいいチームなんだ」
今回のWBCでは日本、米国、ドミニカ共和国が『3強』として呼び声が高い。それぞれがそれぞれを意識する存在。その中で選手として最もよく日本を知るのがマイコラスだろう。彼に侍ジャパンについて聞くと、その口調は熱くなった。
「とても才能のあるチームであることはわかっている。そして、WBCに参加するすべての選手に『チーム・ジャパンには気をつけろ!』と言いたい。彼らの素晴らしさはWBCに真剣に取り組んでいることなんだ。彼らは真剣に準備している。勝つためにね。だからいいチームなんだ。米国チームとは是非対戦となることを願っている。対戦はお互いにとって素晴らしいことになるだろう。僕の日本時代のチームメートもいるようだしね。日本のファンにとっても米国のファンにとっても、本当に素晴らしい試合になると思う」
真摯に答えるその姿だけでなく、的確に侍ジャパンのストロング・ポイントを捉える分析力はさすが。侍ジャパンと戦う上では米国チームのメンターになることも間違いない。「昨日の友は今日の敵」。警戒しなければいけない相手と言えるが、彼の言葉には日本への敬意が感じられた。