「ショウヘイから学びたい」WBC日本代表ラーズ・ヌートバー（25歳）ってどんな選手？ アメリカで本人を直撃して聞いた話「今は『君が代』を特訓中」

　ロサンゼルス国際空港から車でわずか5分ほど。カリフォルニア州エルセグンドの閑静な住宅街にラーズ・ヌートバーが育った自宅がある。

　家の南へ3分も歩けば出身校のエルセグンド・ハイスクール、北へ2分ほど行けばベースボール・フィールド、ホッケーコート、テニスコートなどスポーツ施設がほとんど揃った緑豊かな公共施設エルセグンド・パークがある。日本ではお目にかかれないような最高のスポーツ環境。こんな街でヌートバー少年はスクスクと育った。

大学では“野球部とアメフト部で奪い合い”になった逸材

　父・チャーリーさんはアマチュア野球のインストラクターを務め、母・久美子さんは埼玉県立松山女子高校でソフトボール・プレーヤーだった。血筋も抜群。エルセグンド・ハイスクールまではアメリカンフットボールとの二刀流で名門USC（南カリフォルニア大学）進学時には野球部とアメリカンフットボール部で奪い合いになった逸話もある。

WBC日本代表に選出されたラーズ・ヌートバー　©Getty Images

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　走攻守において高いポテンシャルを誇り、今季はナ・リーグ屈指の名門、セントルイス・カージナルスでレギュラー外野手の期待がかかる。それが侍ジャパンの歴史で初のジャパニーズ・アメリカン（日系米国人）として選ばれたラーズ・ヌートバー（25歳）だ。

　その彼は言った。

「日本代表チームに選ばれたことは控えめな表現をしても大変名誉なことだ。当たり前のことだとは思っていない。僕にとっても私の家族にとっても名誉なことだ」

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