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W杯を作った“世界一のトロフィー職人”は内気なイタリア人だった 「私にとって毎日食べるパン、愛娘のようなもの」95年の美しい人生 

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弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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photograph byKaoru Watanabe/JMPA

posted2022/12/18 17:01

W杯を作った“世界一のトロフィー職人”は内気なイタリア人だった 「私にとって毎日食べるパン、愛娘のようなもの」95年の美しい人生<Number Web> photograph by Kaoru Watanabe/JMPA

フットボーラーが夢見るW杯トロフィー。これを作ったイタリア人の秘話とは

 あのトロフィーを掲げるためにどれほど時間と労力を費やし、肉体と精神を捧げ、祈り闘わねばならないか。ベッケンバウアーやマラドーナ、歴代の勝者たちだけが知っている。

 レプリカではない、“本物のワールドカップ”に触れることができるのは4年に1度、本大会決勝に勝った後、表彰セレモニーの瞬間のみ。トロフィー授与役のFIFA会長以外に触れられるのは、世界の頂点に立ったチームだけだ。

愛娘のようなもの。W杯は何度見ても…

 誰も文句のつけようがない、世界一の証。

 この惑星で最高のトロフィーを中東の空に掲げるのは、2連覇がかかるフランス代表主将ロリスか、それとも悲願成就のアルゼンチン代表主将メッシか。

 ガッザニガは生前、語っていた。

「あのトロフィーは、私にとって愛娘のようなもの。W杯は何度見ても胸が躍ります。愛娘がどの国に嫁ぐのか、それを見届けるのが何より楽しみなのです」

 “ワールドカップを作った男”ガッザニガは、決勝戦の行方を天から見守っている。

<#1からつづく>

#1から読む
W杯トロフィー「門外不出の製造過程」を特別に撮った…4代目女性社長いわく「情熱が工房の隅々にまで息づいています」

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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