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元横綱稀勢の里・二所ノ関親方が徹底解説
第五回:玉鷲「突き押し相撲は若手の手本」

posted2022/12/12 07:00

 
元横綱稀勢の里・二所ノ関親方が徹底解説第五回:玉鷲「突き押し相撲は若手の手本」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

モンゴル・ウランバートル出身の玉鷲は'04年一月場所で初土俵を踏み、'19年一月場所で、34歳2カ月にして初優勝。今年九月場所で2度目の優勝。幕内通算79場所、568勝610敗(11月22日時点)

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二所ノ関寛

二所ノ関寛Hiroshi Nishonoseki

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JIJI PRESS

 今年も一年納めの九州場所が終わりましたが、優勝力士の顔ぶれが、毎場所のように変わる波乱の年でもありました。なかでも、秋場所で37歳にして幕内最年長優勝を果たした玉鷲関にはあっぱれとしか言いようがありません。

 玉鷲関の特徴は、愚直なまでに突き押し相撲を徹底していることです。突き押しは体力を使いますし、相手と距離ができるので必勝の形を作りにくい。力士は年齢を重ねると力が落ちて技術も身についてきますから、どうしても小手先の技に走りがちになります。

 ところが、玉鷲関は私と戦っていた当時とスタイルを変えることなく、突き押し相撲のまま九州場所の最中に38歳を迎えました。豊富な稽古量をこなしていることがうかがえます。

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