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アンジェラ佐藤「実は食べ放題の店が11軒も出禁に」47歳になった“大食い女王”が明かす驚きの健康法「たくさん食べたほうが逆に太らない」
text by
荘司結有Yu Shoji
photograph byShiro Miyake
posted2022/11/30 11:02
大食い番組から『水曜日のダウンタウン』などのバラエティでも活躍するアンジェラ佐藤
「バイキングのお店に行くと大体、食べ終わった後に責任者の方が名刺を持って近づいてくるんですよ。『また来てください』なのか『もう来ないでください』なのか……いつも判決を待つ被告人の気分です。先日のお店は有り難いことに『また来てくださいね』と言ってくれて。受け入れてくれるお店に頭が上がらないので、毎年バレンタインを配って歩いています」
「私は大食い界では貧乏キャラ」
大会がない時期でも一食あたり7kgもの食事を摂るという彼女。相当食費がかさみそうだが、月の食費は3~5万円と平均的だ。
「私は大食い界では貧乏キャラなんですよね。自炊のときはお米を8合炊いて、そのご飯を2リットルのお湯に投入して重湯にしちゃうんです。同じようにパスタも茹でて一日置いて、水分で膨らんだものを食べたり……。最近は、米より安いもち麦を重湯にして食べることを発明しました。
普段はあえて質素な食事を心掛けています。変に舌が肥えてしまうと『美味しい』という感覚が狭まってしまう。例えば普段から2000円のカツ丼を食べていたら、500円のカツ丼を食べても美味しいと感じられなくなると思うんです。私はせっかく作ってくださるものは何でも『美味しい』と感じていたいんです」
驚きの告白「たくさん食べたほうが逆に太らない」
大食い選手の食生活を聞くと、誰しもがこの素朴な疑問を抱くだろう。これだけ食べてもなぜ太らないのか、と。アンジェラの場合、身長171cmに対して体重は51kg。女性の平均と比べてもむしろ、痩せ型の部類に入る。
アンジェラにその疑問をぶつけると「たくさん食べたほうが逆に太らないのだ」という。
「恐らく大食いすること自体が運動になっていて、食べたら食べるだけ痩せていくんです。胃袋という筋肉を使うからでしょうか。大食い選手権に出ると、終わった頃にはもうガリガリになっていて。
食べたものが吸収される前に、別な食べ物の重みで押し出されるので、ところてんのようなイメージですね。むしろ普通の食事を摂ると、逆に食べ物が吸収されるのか、体重が増えちゃうんです。
あと、体重が増えたときは、ジンギスカンをたらふく食べるようにしています。ラム肉は4kgくらい食べても、翌日は3kgくらい体重が落ちるんですよね。ラム肉に脂肪を燃焼させる『カルニチン』という物質が含まれているようで、それが私の体質に合っているみたい。元々の燃焼体質に加えて、大食いを続けることで食べ物が吸収されにくい身体になっているんでしょうね」《つづく》
(撮影=三宅史郎)
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