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アンジェラ佐藤「実は食べ放題の店が11軒も出禁に」47歳になった“大食い女王”が明かす驚きの健康法「たくさん食べたほうが逆に太らない」
posted2022/11/30 11:02
text by
荘司結有Yu Shoji
photograph by
Shiro Miyake
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2009年の『元祖!大食い王決定戦』男女混合戦でグランドスラム優勝を果たし、2014年には日本代表キャプテンとして『国別対抗!大食い世界一決定戦』に出場。大食い第4世代の代表的存在であるアンジェラだが、元々は大食いであることに強いコンプレックスを抱いていた。
「大食いと恋愛って両立できないんです。最初は愛情を持って接してくれるのに、そのうちどんどん大食いである私のことが嫌になっていくみたいで。普通のカップルってデートはオシャレなカフェに行ったり、映画を観に行ったりするじゃないですか。でも私にとっては『デート=食べ放題』なんですよね。
最初は相手も一緒に楽しんでくれて、どんどん太っていくのに、あるきっかけでみるみるうちに痩せていくんです。つまり食べるのが嫌になって、食べ放題に行っても食べなくなる。相手が痩せていくと『そろそろ別れるタイミングだな』と季節の移り目のように感じ取っていました」
大食い番組は「ぶっちゃけ不正もあるのかと思ってたけど…」
劣等感を抱えていた彼女が、大食い競技に出会うきっかけは28歳の頃。幼少期から続けていたアルペンスキーを怪我の影響で辞め、東京で暮らす姉を訪ねたついでに、チャレンジメニューを掲げる飲食店ののれんをくぐった。
「15分以内に2.5kgの海鮮丼を完食したら無料というチャレンジだったのですが、私は7分で食べ終えたんです。ある大食いタレントの方は6分で召し上がったそうで、店員さんから『あなたは大食いの素質があるから』とその場で大会の申込み用紙を渡されて。
それまではあくまで冷やかしレベルでの大食いという認識だったんです。例えば牛丼を何杯も食べる人って『フードファイターみたいだな』って笑われるじゃないですか。あくまでそのレベルだと思っていて、自分が最大でどれくらい食べられるかなんて想像もつきませんでした。
でもこの出来事をきっかけに、スポーツの道は断念したけれど、大食いだったらまた勝負の世界にチャレンジできるかもしれないと思えたんです」
大食いに活路を見出したものの、家族や当時の交際相手の反対もあり、手渡された申込み用紙を提出することはなかった。初めて大会に参戦したのは5年後のこと。「破局間際の彼氏への嫌がらせ」で出場した2009年の『元祖!大食い王決定戦』女王戦で4位に食い込み、フードファイターの道を歩むことを決めた。
「ぶっちゃけ不正とかあるのかと思っていたのですが、出場者の皆さんがガチで戦っているのを見て『本当にこの量を食べているんだ!』と衝撃を受けましたね。
たくさん食べてしまうと恋愛が上手くいかないとか、大食いであることに色んな悩みを抱えていた時に、ギャル曽根さんや菅原(初代)さんがすごくキラキラ輝いて見えて『ああ、私も彼女たちみたいになりたい』と思ったんですよね」