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7発大勝利のスペインは崖っぷちドイツとどう戦う? ルイス・エンリケ監督の選手起用は?「FWでやると死ぬほど疲れる」 

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豊福晋

豊福晋Shin Toyofuku

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photograph byGetty Images

posted2022/11/27 11:00

7発大勝利のスペインは崖っぷちドイツとどう戦う? ルイス・エンリケ監督の選手起用は?「FWでやると死ぬほど疲れる」<Number Web> photograph by Getty Images

若手が多いスペイン代表の象徴ともいえるガビ。18歳にして代表キャップ数はすでに14を数える

 ドイツを相手に高い位置からプレスをかけ、奪取後は2人目、3人目の動きを連続的に続け早めに仕留める。現在のスペインには、ボールを持って単独突破をできる選手は少ない。その点ではムシアラやニャブリを抱えるドイツの方が個の優位はある。ビジャやフェルナンド・トーレスを抱えていた過去と比べ、得点面で依存できるようなストライカーもいない。ルイス・エンリケはそれを、独自の采配と集団の力で補うアプローチを続けている。

 元来は才能とセンスの10番的選手だったアセンシオはその象徴でもある。アセンシオが続ける。

「このチームは攻守にかなりの連動と連係が求められる。ルイス・エンリケは選手に自信を与えてくれるから、とても気持ちよくやれている」

 中3日での試合が続く大会を総力戦と捉える傾向が強く、そうであるならばドイツ戦ではある程度メンバーを変えてくるのではないか。ソレールやバルデ、カルバハル、モラタら、初戦ではベンチスタートだった選手の抜擢もあるかもしれない。4−3−3という形も変えてくる可能性もある。もちろん、初戦でも輝きを見せたぺドリはスペインの宝であり続けるだろう。

揺るぎないスペインの戦い方

『ムンド・デポルティボ』紙のバルサ番、エドゥ・ポロは言う。

「このスペインは全体で戦うチーム。ドイツ戦はこのグループ3試合の最大の山場だ。いまは皆ドイツ戦について議論しているが、たしかなのはルイス・エンリケのサッカーはドイツを前にしても、やることは変わらないということ。攻守のプレスに、縦に速い攻め。あとは最後に、ぺドリという才能が何かを見せてくれるだろう」

 スペインはドイツに勝てばグループ突破はほぼ確実になる。休みの少ない特殊な今大会、3戦目は休ませたいはずで、ここで決着をつけようとするのは間違いない。鍵となる試合で、ルイス・エンリケはどんなサッカーを見せてくれるだろうか。

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