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「ギャン期」ウナギ・サヤカとタイガー・クイーンの“初遭遇”に見た期待感…正反対の2人は女子プロレス界の看板カードになり得るか? 

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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photograph byNorihiro Hashimoto

posted2022/11/20 17:00

「ギャン期」ウナギ・サヤカとタイガー・クイーンの“初遭遇”に見た期待感…正反対の2人は女子プロレス界の看板カードになり得るか?<Number Web> photograph by Norihiro Hashimoto

ディアナ後楽園大会で初遭遇となったウナギ・サヤカとタイガー・クイーン

 ここ数カ月、そういう状況に変化が見られた。ヒール集団DarkerZとの抗争がスタート。さらに師匠であるジャガーもクイーンの敵に回った。愛弟子を潰しにかかることで成長させる。そんな目論見があるようだ。

 そしてウナギとの初遭遇だ。8人タッグだから、1人1人が闘う時間は短くなる。試合終盤は京子とななみのディアナ対決の構図。健闘するななみを京子がフォールした。そういう中でもウナギとクイーンが対峙する空間は刺激的で、場内の雰囲気も変わった気がした。何か新しいものが始まった、そう思わせる空間だった。必殺技を出し合うところまではいかなかったが、お互い意識しているようにも見えた。ウナギは言う。

「(クイーンは)蒼い炎って感じでしたね。感情を表に出すわけじゃないんだけど、伝わってくるものがある。やりたいですね、シングル」

正反対だからこそ気になる

 クイーンは正体不明。会見やバックステージコメントの場でもほとんど言葉を発しない。試合中も声を出さない。動きと、マスクの下からわずかに見える表情だけで“伝える”作業をしている。感情むき出しのウナギとは正反対のタイプだ。だからこそ気になるのだろう。

 クイーンにとってもウナギにとっても、これがスタートだ。ディアナは来年1月21日、カルッツかわさきでビッグマッチを開催する。カードは決まっていないがクイーン、ウナギも出場選手としてアナウンスされているだけに楽しみだ。ここで対戦がなかったとしても、同じリングに上がっていれば物語は続く。

 ポイントは2人の闘いを女子プロレス界の看板カードに育てていくことができるかどうか。少なくとも、初遭遇の中にその期待感はあった。今のウナギは、さまざまなリングに刺激と期待感をもたらしていると言っていい。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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