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「イチローから学べることはたくさんある」メジャー新人王・ロドリゲス21歳が語っていた…”師匠イチロー”との毎朝のキャッチボール学習

posted2022/11/21 06:16

 
「イチローから学べることはたくさんある」メジャー新人王・ロドリゲス21歳が語っていた…”師匠イチロー”との毎朝のキャッチボール学習<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

今シーズン前、マリナーズのスプリングキャンプで毎日キャッチボールをかわしていたイチローとフリオ・ロドリゲス(左)

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ブラッド・レフトン

ブラッド・レフトンBrad Lefton

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Nanae Suzuki

 MLBのア・リーグ新人王に”イチローの愛弟子”として知られるマリナーズのフリオ・ロドリゲス(21歳)が選ばれた。132試合に出場して打率.284、28本塁打、75打点。メジャーデビュー1年目では史上初となる25本塁打、25盗塁の快挙を達成した。シーズン前、ロドリゲスはマリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチローへの敬愛と毎日のキャッチボールを通した会話について明かしていた。
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 アリゾナ州ピオリアのキャンプ地で、外野陣の中に入ったイチローがキャッチボールをしている。20年ほど続くお馴染みの場面に、以前と異なる点がひとつあった。センター方向の深い位置へだんだんと下がり、投げる距離を決めているのが、イチローではないのだ。コーチを務めるイチローはその反対側、ファウルライン上から動かない。

 ではイチローのパートナーは? ドミニカ共和国出身のフリオ・ロドリゲス。メジャーデビュー前だが、今季屈指の有望株として期待されている21歳である。

 マイク・キャメロンやフランクリン・グティエレスら何人ものOB外野手がコーチとしてキャンプに参加するなか、現役選手と毎朝キャッチボールをするのはイチローだけ。ロドリゲスはイチローと組むようになった経緯をこう説明する。

「うまくなりたくて、去年のキャンプで初めて頼んだんです。イチローから学べることはたくさんあります。キャッチボールのパートナーとして組めば、彼の投球フォームを見られるし、僕のフォームも見てもらえる。こんなチャンスはありません。ただのキャッチボールでも、彼は一球一球に魂を込める。あの雰囲気を真似して、自分のものにしたいんです」

 こうして始めたイチローとのキャッチボールをロドリゲスはいまも継続する。自分が信じることを繰り返すのが好きな師匠から、最も大切なことを弟子が吸収した証だろう。キャッチボールの後には、お決まりの光景がある。次のメニューに入る前に弟子が師匠へ質問するのだ。

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