Number World Cup ExpressBACK NUMBER
《W杯直前トップアスリート対談》「すでに勇気と感動をもらってます」長友佑都×池江璃花子「同じ人間ならできないわけがない」
text by
渋谷編集室 with ABEMASports Graphic Number with ABEMA
photograph byAtsushi Kondo
posted2022/11/16 11:00
共通の知人を介し、3年越しの対面が叶った2人。その年齢の差はなんと14!
長友 僕は体力アップのために水泳もやっているんですよ。でもめちゃくちゃしんどくて。もともと水の中は得意じゃないんですけど、やっているとピッチ上も楽になるので面白いなと思って。サッカー選手ではなかなかいないんです。代表でも僕がやってると、また長友がなんかやってる、バカだなって目で見られて。でも、何人かはついてきます。
池江 どこに泳ぎにいくんですか?
長友 合宿中のホテルのプールですよ。
池江 あっ、ホテルのプールなんですね。
長友 最終予選のときも先日の欧州遠征のときもしました。だから専門のコーチもいませんし、自己流のクロールで。池江さんに教えてもらいたいですよ。
池江 教えられるなら教えたいですけど。
長友 悩みだらけです。めっちゃ遅いし。でもトレーニングしたものは身になるので。それは実感していますよ。でないと、36歳であのポジションはきついです。
池江 高地合宿はやったりしますか?
長友 はい、高地トレーニングもします。
池江 そのときに水泳をやるといいですよ。めちゃめちゃきついですけど。
長友 高地で水泳ですか?
池江 私たちも高地で合宿するんです。山から下りてきて、1週間くらいするとすごく楽になってきます。そのときに一気に力を発揮する選手が多いです。
長友 高地でただでさえきついのにさらにきつい水泳をするってことですか?
池江 クールダウンがてらにするといいかもしれません。
長友 それだと物足りないかもしれませんね。「長友はとりあえず前向かないと」と思うので(笑)。
チームにおけるコミュニケーション術
池江 一つ相談したいことがあるんです。今年私は、日大水泳部の女子の主将を務めたんですが、後輩とのコミュニケーションに悩みました。自分の意見を言うのが苦手な選手が多くて。私はみんなの意見を聞きたいので、意見があったら言ってほしいと言ったり、自分から聞きに行ったりもしたんですが……。自分の意思や考えをちゃんと人に伝えられる人ほど、伸びる力も育っていくと思うんですが、なかなかそういう選手がいなくて。