「ファームの試合が多くあるなか、チームとしては育成選手を多く抱え、しっかりと育ち上がってきてくれる人材がいるのではないかと考え今回の指名になりました」

育成1巡目・上甲は「頑張り次第で早期の支配下登録も狙える」

　育成1巡目指名は捕手の上甲凌大（IL・愛媛）。

「肩も強くて守備がいいキャッチャーなのですが、球団としてはバッティングを評価しての指名になりました。社会人リーグから独立リーグと経験も豊富ですし、頑張り次第では早期の支配下登録も狙える選手です」

　育成2巡目指名は内野手の鈴木蓮（滋賀学園）。

「二遊間というよりも、サード、ファーストタイプ。スイングが鋭く、肩も強い、走る姿勢もいい、という身体能力が高い選手ですね。完成度はまだ低いのですが、鍛えていったら右の大砲になる可能性を秘めています」

　育成3巡目指名は投手の今野瑠斗（東京都市大塩尻）。

「MAXは143キロですが、真っすぐや変化球を投げる感覚というのか、指先の感覚に優れたタイプで、今後フィジカル面を鍛え、球速が伸びてくると非常に面白い存在になってくると思います」

育成4巡目・渡辺は「投球術が加わってくれば一軍で勝負できる」

　育成4巡目指名は投手の渡辺明貴（BC・茨城）。

「身長189㎝、体重100kgと非常に体格に恵まれているピッチャーです。球速も150キロ以上あり、馬力を感じるショートイニングを任せられるタイプですね。フォークを武器にしていますし、投球術が加わってくれば一軍で勝負できるのではないかと考えています」

　そして育成5巡目指名は投手の草野陽斗（東日本国際大昌平）。

「まだ武器の多くない選手ですが、担当スカウトによれば高校時代に大きく球速を上げたピッチャーなので、さらに馬力を付け技術が備わってきたら将来楽しみな存在になるのではないかという評価ですね」

フォークを使う投手が多いのはなぜ？

　以上10名の選手の交渉権を獲得したDeNAであるが、とくに投手において興味深いのがフォークを使う選手が多いことだろう。この辺りは意図してのものなのだろうか。

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