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「日本にはいつも感謝」元巨人・マイコラス34歳が2ケタ勝利&地区優勝でメジャーを代表する投手となっていた「妻や子供と、いつか東京へ…」
posted2022/10/11 17:01
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
Getty Images
日本球界を経た後、メジャーで才能を開花させた選手は少なくない。かつては、メジャーでレギュラーの座を追われ、現役生活の終盤に日本でプレーするベテラン選手も多かったが、近年は、在米のスカウティング戦略が変化し、日本球界向きの若い選手がNPBで実戦を積み、技術を磨いてメジャーに再挑戦するケースが格段に増えてきた。
なかでも、元巨人のマイルズ・マイコラス投手(カージナルス)は今やメジャーを代表する投手としての座を確立させており、日本球界経由の選手としては「出世頭」となった。
マイコラスは、過去数年の故障から完全復活した今季、開幕から先発ローテーションを守り、2018年以来2回目となるオールスターにも出場。12勝13敗と勝ち星こそ伸びなかったものの、202イニング1/3を投げ、防御率3.29と安定した投球を続け、地区優勝に貢献した。
フィリーズ相手のワイルドカードシリーズでは第2戦に先発。ブライス・ハーパーに特大ソロを浴びるなど、5回途中2失点で黒星を喫したとはいえ、先発の柱としてフルシーズンを完走した。
日本のファンにはいつも感謝しているよ
その一方で、自分の人生の岐路となった日本への思い入れは変わっていない。
「妻と子供たちに、いつかまた東京へ戻れたらいいなと、いつも話しているんだ。休暇か、ジャイアンツでプレーするためかは分からないけどね。日本で過ごした時間や、勉強になったこと、僕がいい選手になるためにサポートしてくれたこと全てに感謝している。日本のファンにはいつも感謝しているよ」