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プホルス22年間の伝説

posted2022/10/09 07:00

 
プホルス22年間の伝説<Number Web> photograph by Getty Images

エンゼルスでプホルスとチームメイトだった大谷翔平も「すごく影響を受けています」と話す。カージナルスはプレーオフに進出。ここでもさらに活躍を見せるか

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小川勝

小川勝Masaru Ogawa

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Getty Images

 カージナルスのアルバート・プホルスは2022年限りでの引退を公言していて、通算700号本塁打を打てるか注目されていたが、9月23日のドジャース戦で達成した。700号を打ったあとも安打を増やし、9月27日の時点での通算成績は、3378安打で歴代9位、700本塁打で歴代4位、2208打点で歴代3位。本塁打と打点は、歴代の順位でいずれもベーブ・ルースの次ということになった。2人の成績を比べながら、プホルスがどのように通算成績を積み重ねてきたのか、振り返ってみよう。

 プホルスとルース、プレーした年数はともに22年間でちょうど同じだ。22年でプホルスは700本塁打、2208打点、ルースは714本塁打、2213打点。通算安打を見るとプホルスが3378安打で、ルースが2873安打と、プホルスが大きく上回っているのは、ルースはデビューから最初の4年間は、原則として投手としてプレーしていたため、打者としての出場試合数自体が5試合から68試合と少なかったことが最大の理由だ。加えてプホルスは年間162試合制の時代にプレーしたのに対して、ルースの時代は年間154試合制だったから、ルースのほうが打席に立つ機会が少なく、通算安打は伸ばす条件があまりそろっていなかったわけだ。

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