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「得点シーンより、ボールを持っていない選手を見ています」サッカーの“オフザボール”にヒントを見出す、バレーボール日本代表・高橋藍の戦術眼
posted2022/10/07 11:00
text by
渋谷編集室 with ABEMASports Graphic Number with ABEMA
photograph by
Kiiichi Matsumoto
――間もなくサッカーW杯が始まります。高橋選手は普段サッカーをご覧になりますか?
高橋 大好きで、よく見ています。ワールドカップを初めてちゃんと見たのは前回のロシア大会で、当時携帯のゲームでウイニングイレブンができたこともあって、海外選手に詳しくなったり、ゲームに出てきた選手のプレーを見ようと動画を検索するようになって、めっちゃ見るようになりました。やはり日本代表を一番に応援しますが、海外サッカーもパスでつなぐスタイルや若くてすごい選手がどんどん出てくるので、見ていて楽しいですね。
特に今は僕もイタリア(セリエAのパドヴァ)でプレーしているので、テレビをつければ何かしらサッカーの試合が放映されている。むしろ試合中継だけでなく、試合を延々と解説する番組もあったり(笑)、必ずといってもいいぐらい、毎日サッカーを目にする機会があります。早口すぎてイタリア語の勉強にはハードルが高いですが(笑)、テレビだけでなく現地の新聞もサッカーをメインで扱っているので、イタリアに来て、改めてサッカー人気を実感しています。
――バレーボール選手も練習前のウォーミングアップでサッカーをする光景がよく見られます。
高橋 特にイタリアはハンパないですよ(笑)。練習前だけでなく試合前にも普通にサッカーをします。鳥かごパスの要領で、真ん中にいる選手を囲んで取られないようにパスをしたり、本格的になるとゲーム形式でサッカーをするのですが、とにかくみんなうまい(笑)。大げさじゃなく、僕のチームメイトはサッカーが好きすぎて、うますぎて、これから試合だよね? と思わず本業を忘れてしまうぐらい、ガチのサッカーを楽しんでいます。僕もうまくなりたいけど、まだまだですね(笑)。
バレーボールとサッカーの共通点
――なるほど(笑)。サッカーをご覧になるのもお好きとのこと。高橋選手が関心を寄せるサッカー日本代表選手はいますか?
高橋 久保建英選手です。同じ歳で、彼も10代からずっと海外でプレーしているので、どんな意識、どんな視野なのか、とても気になりますし、話を聞いてみたいです。ワールドカップを見ていても、自分と同じぐらいの年齢でチームの主軸としてプレーする選手がいると刺激になりますし、久保選手とは同じ東京オリンピックに出場したので、ワールドカップで見られるのも楽しみですね。いつかチャンスがあれば、実際の試合も見てみたいです。