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外れクジを当たりと勘違い…ヤクルト・真中満“フライングガッツポーズ”の伏線となった1年前の後悔「今年は絶対に先に見てやろう」 

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日比野恭三

日比野恭三Kyozo Hibino

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photograph byJIJI PRESS

posted2022/10/20 06:01

外れクジを当たりと勘違い…ヤクルト・真中満“フライングガッツポーズ”の伏線となった1年前の後悔「今年は絶対に先に見てやろう」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

阪神と競合した高山俊を引き当て、ガッツポーズを見せる真中満監督。しかし、手にしていたのはハズレくじだった。本人によって明かされる勘違いを引き起こした伏線とは…?

ぼくがルールを変えた。歴史に名前を刻めたと思います

 翌日、グラウンドに現れた張本人に、ある者は笑みを押し殺した顔で接し、ある者は露骨に笑いながら語りかけた。

 大一番を前にして固くなりがちなチームの空気を和やかにできた。真中はポジティブにそう思うことにした。

 同様の勘違いが再び起こることを防ぐため、翌2016年のドラフト以降、抽選券からNPBマークは消えた。

「ぼくがルールを変えた。歴史に名前を刻めたと思います。失敗がいいことに変わることだってあるんですよ」

 明るく言い放った。

#3に続く
「横浜以外なら社会人」松坂大輔と極秘交渉、西武・東尾修が娘・理子の部屋で手に入れていた“決め球”「このボール、持ってみな」

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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