——バトラー戦以降、所属プロモーターの関係もあってマッチメイクが難しくなる可能性があります。今後、ある程度、自分の希望を主張するつもりでしょうか？　それともチームに一任しますか？

井上　やりたい試合、希望は伝えます。その先は任せますね。そこで自分が口を挟むつもりはないし、あとは会長とプロモーター次第です。

——Amazonプライムのボクシングビジネス参入で、ビッグファイトが日本で行われていきそうなことについてどう思いますか？

井上　ボクシングの価値を評価してもらい、Amazonプライムが動いたわけですから、すごくいい流れだと思っています。これからの第一歩になりますね。後輩たちも、ビッグファイトができる位置までくれば、日本でもこういう舞台が待っているんだと目標にできるのでしょう。

——トップランク社との契約時、以降のビッグファイトはアメリカ開催になるのかなという予測がありました。必ずしもそうではなくなりそうですが、今後もアメリカで定期的に戦っていきたいですか？

井上　アメリカで試合をしていきたいという気持ちももちろんあります。日本とアメリカ、順番にバランスよくやっていけたらいいですね。

階級はフェザー級まで？「大事なのはベストが出せること」

——先ほど少し話がありましたが、先行きまで考えて、階級を上げるのはフェザー級までになりそうでしょうか？

井上　その通りです。パフォーマンスを落としてまで、階級を上げて挑戦したいという気持ちはないんですよ。自分のベストが出せる階級でNo.1でいたい。そこで強さを発揮すればいいと思っています。マニー・パッキャオ（フィリピン）は異例ですよ。ボクシングは階級制のスポーツ。人間である以上、骨格の問題があるわけで、あくまで自分のベストの階級で戦い続けたいです。

©Naoki Fukuda

——高額のファイトマネーにつられて階級を上げる選手は多いですが、井上選手はそういうことはなさそうですね。

井上　無闇には上げないです。お金が目的ではなく、大事なのはベストのパフォーマンスだということ。今はまだフェザー級を目指す上でのトレーニングもしていないですし、それより上の階級は考えられないです。

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