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甲子園の風BACK NUMBER
“イチロー流な走力”の世代最強スラッガー浅野翔吾 スカウトが“ドラフト上位級”とホレる4つのセンス〈打撃は吉田正尚・平田良介型〉
text by
間淳Jun Aida
photograph byNanae Suzuki
posted2022/08/17 17:05
豪打でドラフト目玉候補となった高松商・浅野翔吾。プロ野球スカウト視点では打力以外の面にも注目しているという
「タイプ的には中距離ヒッターです。右手で押し込む力が強く、右方向に飛距離を出せるところは平田選手に似ています。打席の左右は違いますが、選球眼が良く、打つべき球を確実に捉える技術は吉田選手のようになる可能性を感じさせます。
無駄を徹底的に省いた究極の打撃フォームとも言える吉田選手と比べると、浅野選手は足を高く上げるため形を崩されやすいフォームですが、タイミングを取るのが非常に上手いです。2、3回戦のプレーを見れば、ドラフト上位で指名されるにふさわしい選手と言えます」
吉田は173センチ、アルトゥーベも168センチだからこそ
身長173センチの吉田選手は昨年の東京五輪で日本の金メダル獲得に貢献するなど、球界を代表する打者となっている。アストロズのホセ・アルトゥーベは身長168センチ。シーズン30本以上のホームランを記録し、首位打者やMVPを獲得した経験もあるメジャー屈指の打者だ。
浅野選手の能力や可能性を身長で判断するのは早計だろう。初戦は打力、2戦目は走力。今秋ドラフト候補の評価は、夏の甲子園でさらに上がっている。
<#2/大阪桐蔭編につづく>
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