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渋野日向子に笑顔が戻った! 現地レポーターが「あの状態から、よく立て直した」と感心した4日間〈優勝ブハイと3年ぶりに祝福ハグ〉
posted2022/08/10 11:03
text by
南しずかShizuka Minami
photograph by
Shizuka Minami
現地時間8月7日、全英女子オープンゴルフ最終日。渋野日向子は18番でパーパットを沈め、9アンダーの3位タイで大会を終えた。
首位との差は、優勝まであと一歩に迫る1打差。試合直後のインタビューでは「すごく悔しい」と涙を流したものの、「本当に最近の自分のゴルフの内容だったりを考えると、よく頑張ったなと言いたい」と笑顔に切り替わった。
渋野は5月上旬から前週までの日米8試合で予選落ち6回、中でも2週間前のエビアン選手権は出場131人のうち126位で、表情も沈みがちだった。そうした悪い流れがつづく中で迎えた全英女子で優勝争いに加われたことは、本人にとっても自信を与えたのだろう。
今大会をWOWOWの中継レポーターとして現地で取材した、元世界アマチュアランキング1位)の片平光紀は「あの状態から、よく立て直した」と感心する。
「恐れず振ることを意識しよう」
「エビアン選手権で予選落ちした翌日、『スイングを気にしすぎて(クラブを)振れてないから、恐れず振ることを意識しよう』と、田谷(美香子)マネージャーと話し合いをしたようです」(片平)
その日から“振る”ことを意識した練習を始めた渋野は、次週に行われたスコットランド女子オープンで復調の兆しを見せる。
「結果は予選落ちでしたが、2日目の残り3ホールはショットもパットもすごく良かったです。アグレッシブにプレーしてて、自信が戻ってきたのかなと」(片平)
全英女子オープンの初日、渋野は2週連続でジェニファー・カプチョ(米国)と同組となったが、前週はカプチョより下回っていたドライバーの飛距離が、今大会では上回ることが何度かあった。片平は「ドライバーの芯にボールが当たるようになったんじゃないか」と推測する。
ドライバーに加えてショットやパットも冴え渡り、初日を終え6アンダー、2位に1打差の単独首位発進となった。