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「無謀な根性論→ホメて伸ばす」に変わった口論… “鹿実の名将・松澤先生”の家族が語る思い出「遠藤(保仁)くんや松井(大輔)くんの親は」
text by
粕川哲男Tetsuo Kasukawa
photograph byKazuaki Nishiyama
posted2022/08/11 11:01
鹿児島実業時代の松井大輔。その後に日本代表となった彼らが“松澤先生”とともに送った青春時代とは?
“故松澤先生との出会いがあったからこそ、博士号取得にむけて最後まで踏ん張り続けることができました。
中学三年時、先生が中学校までお越しになり、「鹿児島実業でサッカーをしたいのか。もししたいのであれば、勉強することが条件だ。サッカーで食べていけるのは30歳まで。それからの人生のために、今もこれからも勉強し続けなさい」と、非常に感動する熱い言葉を当時の私に与えてくださりました。
三年間、サッカー以上に、人としての生き方を教えていただきました”
主人が生きていたら、すごく喜んだと思います
「主人が生きていたら、すごく喜んだと思います。私も飛び上がるほど嬉しくて、主人の教育は間違っていなかったんだなって。だから鹿児島の、いい焼酎を送ってやりましたよ」
和子夫人はそう言って、居間に飾られた松澤先生の写真を見ながら静かに頷いていた。
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