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ファンからは「ひとみちゃん」オリックスの新星リリーフ・本田仁海23歳は何がスゴイのか?「僕はブルペンで静かにハイチュウを(笑)」

posted2022/08/15 06:00

 
ファンからは「ひとみちゃん」オリックスの新星リリーフ・本田仁海23歳は何がスゴイのか?「僕はブルペンで静かにハイチュウを(笑)」<Number Web> photograph by KYODO

5月8日にプロ初ホールド、同15日に初セーブ、同17日は自己最速158kmに初勝利と、3登板連続で「初」を達成

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石田雄太

石田雄太Yuta Ishida

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KYODO

 なぜか同学年に今シーズン、リリーフとして活躍するピッチャーが多い。大勢、北山亘基、湯浅京己、清水達也、平良海馬……そして、バファローズの本田仁海。彼らは今年、23歳になる。本田が言う。

「敵ながら平良は見ていてすごいなと思います。常に速いクイックモーションから160kmのまっすぐを投げる。低めに集めるコントロールにも変化球にも安定感があります」

 そういう本田もプロ5年目となる今年は登板を重ねるたびに結果を残し、ベンチの信頼を勝ち得た。彼の安定感こそが連覇を狙うバファローズのブルペンに厚みを加えている。

「最近、勝ちパターンの8回を何度か任せてもらって、カッコいいなと思っているんです。9回もいいんですけど、8回をきっちり抑えて9回につなぐ役割がいいなと……」

ファンからは「ひとみちゃん」、投球はえげつない

 星槎国際高湘南からドラフト4位でバファローズに入団した。プロ1年目、右ヒジの疲労骨折が判明し、手術を受けて異例の育成契約となる。本田は当時をこう振り返った。

「ケガをしたときは母の言葉が支えになりました。育成契約になると電話したら、入団してまだ半年でしたから、母は僕よりも落ち込んで、ショックを受けていたと思うんです。でも母は僕に一言だけ、『頑張れ』と……あの言葉は重かった。あの言葉があったから今があります」

 女手一つで本田を育てた母、もえみさんの言葉通り、息子は頑張った。このオフにはリリースのタイミングを意識しながらスローイングのドリルに取り組み、足を下ろしてから体重移動するときに腕が頭から離れてしまう欠点を克服。ボールを低めにコントロールできるようになった。

「前で離すことを心掛けて、体重を前に乗せればボールは高めに抜けることなく、低めに集まります。それに伴ってスピードも上がってきたし、力まなくてもタイミングが合えばリリースの瞬間、中指1本でパーンと押せる感じが出るんです。そのときにはいい球が行きますね」

 あどけなさの残る本田は、ファンから「ひとみちゃん」と呼ばれて愛される。シュート回転は持ち味だと言って、えげつないまっすぐを飄々と投げ込む。そんな本田はブルペン陣の癒やしとなっている……らしい。

「いや、僕はブルペンで静かにハイチュウを食べてるだけですよ(笑)」

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