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大谷翔平の投球に“苦笑した”敵軍監督「打者は2種類のスイングを強いられる」冴えまくっている“スライダー”に隠された秘密とは
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byGetty Images
posted2022/08/01 17:00
ベーブ・ルース以来の「二桁勝利&二桁本塁打」の偉業達成は持ち越された大谷。対戦チームの選手と監督が、その投球の凄まじさを解説した
記者が本人に切り込んだ“トレード問題”
ルース以来の偉業に向け、次戦登板は最短で8月4日(日本時間5日)の本拠地でのアスレチックス戦が見込まれる。トレード・デッドラインは前々日の2日(同3日)。日米を喧騒の渦に巻き込んでいる大谷のトレードはあるのか。米国人記者が直球を投げ込んだ。
「エンゼルスに残りたい気持ちは変わっていないか?」
大谷は答えた。
「残りたいかどうか、というよりはやることをやるしかないんで。どこにいても、やることはもちろん変わらないので。今までお世話になったというところもありますし、ファンの人ももちろん好きなので。今はエンゼルスにいる以上、1試合1試合勝ちたいという気持ちで、明日も切り替えていきたいなと思っています」
日米のプロ生活10年目にして初めて味わうトレードの可能性。揺れる心が少しだけ表われた。
場内にはこの日もたくさんの大谷マニアが集まった。米国人男性で「大谷顔だらけTシャツ」を着て球場に訪れたファンが送ったエールも微妙な心境が表れた。
「大谷は毎日がアメージングだ。彼は記録を打ち破り、偉大な数字を残している。彼ほどにエキサイティングな選手は他にいない。エンゼルスに居てくれることが嬉しい」
これまでの取材をもとに考えれば、デッドラインでの「トレードはない」と思っている。だが「100%ない」とは断言できないのも事実だ。それがメジャーリーグ。落ち着かない日々はもう少し続きそうだ。
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