平井　そこは本当に……局アナ時代の私生活といったら、寝るか、一人でご飯を食べるか、深夜のコンビニで雑誌を買い込んで帰るか、みたいな感じだったんですよ。『Number』も仕事の資料としてすごく読んでいました。

――ええっ（笑）。アイドルみたいなキラキラ感は……。

平井　全然なかったです。洗濯してもあまりに着る服がなくて、お台場の商業施設で何枚か買い足すとか、そういう生活だったので。

――「元アイドル」を別にしても、フジテレビの女性アナウンサーというと華やかなイメージが世間的にはあると思いますが。

平井　職場は明るくて楽しくて恵まれていたなと思いますけど、私生活がそんな感じだったので、自分としては華々しさを感じていなかったです。

愛称がなくて「パン持ってないです（笑）って」

――もうひとつフジテレビの女性アナウンサーといえば、先ほどお名前の出た「ウッチー」こと内田恭子さんはじめ、アイドルみたいに広く知られた愛称がある人もいましたけど、平井さんにそうした愛称は。

平井　ないです、ないです。街を歩いていても「平井アナ」と言われる感じだったので、愛称にはちょっと憧れました（笑）。

――そうだったのですか！？

平井　はい。会社の先輩からはふざけて「リオパン」とか言われていましたけど、パン持ってないです、みたいな（笑）。

――愛称がなくても知られている存在だからこそ、不要なのかと思いましたけど。

平井　そんなことはなくて、いい愛称があればほしかったですね。

――そうでしたか。でもふざけて「リオパン」と呼ぶとか、職場が明るい感じがします。

平井　明るいですね。当時一緒に番組をやっていた本田朋子ちゃん（元フジテレビアナウンサー）も、すごく明るい後輩で。午前1時頃にエレベーターの中で踊ってくれるとか。

――それはどういう踊りを。

平井　強いていうならテンション高めのコンテンポラリーダンスかな（笑）？　それを見た私が一緒に踊りだすとパッとやめて「理央さん何してるんですか」とツッコんでくれたり。そういうふうに深夜だけど楽しく、密な時間を過ごしていました。

――1年後輩の本田さんが『すぽると！』に入ってきた時は、何かアドバイスしましたか。

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