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『すぽると!』2代目キャスター・平井理央39歳の今…“4歳1児の母”になって「30代もいろんな種をまいた10年だった」
posted2022/07/30 11:02
text by
秋山千佳Chika Akiyama
photograph by
Miki Fukano
2001年から15年続いたフジテレビの人気スポーツ情報番組『すぽると!』。2代目キャスターの平井理央さんは、結婚を機に2006年から6年半務めた番組を卒業し、フジテレビを退社した。その後はタレント・女優としても、マルチに活躍。その一方で、現在までスポーツの現場に足を運び取材を重ねている。
プロ野球やサッカー日本代表の中継放送が消滅・縮小されるなど、スポーツとテレビの関係性が様変わりした今をどう見ているのか? また、今年40歳を迎えるにあたり、現在とこれからについても聞いた(全3回の3回目/#1、#2から続く)。
プロ野球やサッカー日本代表の中継放送が消滅・縮小されるなど、スポーツとテレビの関係性が様変わりした今をどう見ているのか? また、今年40歳を迎えるにあたり、現在とこれからについても聞いた(全3回の3回目/#1、#2から続く)。
――平井さんは2012年、7年半勤めたフジテレビを退社し、『すぽると!』を降板されました。フリーになっても続けるというようなお話はなかったのですか。
平井 なかったですね。前任者の内田さん(内田恭子元フジテレビアナウンサー)も退社される時に番組を辞められていたので、そういうものだと思っていました。
――6年半も携わった『すぽると!』を離れ、スポーツ取材を続けるかどうかについてはどう考えていたのですか。
平井 辞めた直後は確固たるイメージまでなかったものの、スポーツの仕事は続けたいなとは思っていました。幸いスポーツキャスターをしてきたことで、フリーになってからもスポーツイベントの司会だったり、スポーツ選手へのインタビュー企画だったりといったお仕事のお話をいただくことが割と多かったです。
――それまでの積み重ねが広く浸透していたことが大きかったのですね。
平井 そうですね。ありがたいことに「『すぽると!』観ていました!」と言ってくださる方が多くいらっしゃって、そういう方からお仕事のお話をいただくこともよくあったので。
――番組はなくなっても、その名前が平井さんにタグ付けされて残っているのを感じます。
平井 そうだとしたらありがたいです。それだけスポーツファンの方に愛された番組に長い間携われたということは、自分にとっても本当に貴重な経験であり、仕事人生の礎になるものだったと感じます。
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――フリーになってからのスポーツ取材で何か変わった点はありますか。