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「投手・オオタニvsトラウトが実現する可能性も…」”WBC軽視”のアメリカが本気になった理由<トラウト主将に込めたメッセージとは?> 

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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posted2022/07/25 17:02

「投手・オオタニvsトラウトが実現する可能性も…」”WBC軽視”のアメリカが本気になった理由<トラウト主将に込めたメッセージとは?><Number Web> photograph by Getty Images

オールスターに選出されたトラウト(左)と大谷。トラウトいわく2人の投打の対戦は「一度もない」とのこと

「我々は、“メーク・アメリカ・グレート・アゲイン”(偉大な米国を取り戻す)にトライしただけだ」

 当時のトランプ大統領のキャンペーンフレーズで笑いを誘いつつ、「強い米国」を証明できた安堵感に浸った。

 その結果、17年決勝では5万人以上の観客を集めたのをはじめ、観客動員数が13年比で23%も上回った。MLBネットワークの視聴率も13年比で32%増、グッズ等の販売でも50%以上の売上増を記録するなど、営業的にも莫大な利益を生むイベントとなり、魅力十分のイベントになったことを実証した。

「投手・大谷vsトラウト」実現の可能性も

 現時点で監督は未定でも、今後はトラウト主将が各主要選手を直接「リクルート」するとも言われており、ブライス・ハーパー(フィリーズ)、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)らビッグネームが名前を連ねる可能性も含め、全30球団が協力態勢を取ることになりそうだ。開催まで半年以上あるにもかかわらず、早々とチームの柱を定めたのも、時間をかけて真のベストメンバーを揃えるために違いない。

 米国が本気で挑むとなれば、ドミニカ共和国、ベネズエラ、プエルトリコなどの強豪国も本腰を入れることは確実。エンゼルス大谷翔平投手も侍ジャパン入りに前向きな姿勢を明かしており、決勝ラウンドでは「投手・大谷vsトラウト」が実現する可能性も膨らむ。

 MLBが目指すサッカーW杯にはまだまだ遠く及ばないものの、第5回WBCがこれまで以上に注目されることは間違いない。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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