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100m日本記録保持者・福島千里が初の800mに参戦!「見せ場をつくらないと…」「今回の緊張は予想を超えていた(笑)」《もう一つの世界陸上》
posted2022/07/25 06:00
text by
及川彩子Ayako Oikawa
photograph by
Ayako Oikawa
世界陸上では800mのメディアレースが行われる。
前回ドーハ大会の時に「世界陸上のメディアレースが面白い。人生を反省し、選手を尊敬する800m」という記事を書いたが、今回もなかなか笑いあり、涙ありのレースが繰り広げられた。
セブンイレブン大好きのカナダTVレポーター
昨年の東京五輪、パラリンピックの際に、行動制限で自由に街を歩けない中、唯一外出を許されていた『セブンイレブン』に楽しげに通う姿を連日SNSで発信して大人気になったほか、パラリンピックの際には福島の桃を喜んでくれたカナダCBCのデヴィン・ハーロウさん。
今大会も精力的に取材活動をしており、メディアレースへの出場も決めた。
カナダ代表の広報から公式ユニフォームをもらい、準備万端の様子。
ちなみにデヴィンさんがSNSでアドバイスを募集したところ、「普通に走れば2分7~11秒くらいでいけるよ」「(走っている途中で)気持ち悪くなったら歩いたらいいよ」など、あまり参考にならないものも多かったようだ。
「普段ジョギングをしているので、体自体は動くと思う。カナダ選手からアドバイスももらったから、頑張りたい。でも800mを走ったことがないので、ペースなどがちょっと不安」
これはもう見に行くしかない。
日本記録保持者もレースに参戦
デヴィンさんを応援するためにスタジアムに駆けつけると、意外な人がTシャツにゼッケンをつけて笑顔でレースを見ている。
100m、200mの日本記録保持者、福島千里さんだ。
今大会は所属先のセイコーの『スマイルアンバサダー』として会場を訪れ、イベントなどに参加していたが、まさかの800m参戦である。
見る側はテンションが右肩上がりどころか、振り切ってしまうほど楽しみである。
早速質問してみた。