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[新日本のプロレスとは何か]オカダ・カズチカ×坂口征二「闘争心と金と世界戦略と」
posted2022/07/14 07:01
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph by
Tomohiko Tagawa
一昨年の本誌で実現した、猪木とオカダの初対談。燃える闘魂の教えを受けた男が今回語り合うのは、“世界の荒鷲”坂口征二。新日本の歴史を熟知するもう一人の巨人が語った、闘いと経営と挑戦の哲学とは。
――坂口征二さんといえば、新日本黎明期からリング内外のナンバー2としてトップの猪木さんを支え、平成元年以降は社長、会長を歴任。新日本の歴史のほぼすべてを見守ってきたわけですが、オカダ選手は坂口さんとの対談は今回が初めてですか?
オカダ 取材という意味では初めてですね。試合会場ではよく坂口さんに「がんばれよ」って声をかけていただくんですけど、新日本プロレスの歴史などについてお話しさせていただいたことはなかったので、今日はいろいろ聞けるのが楽しみです。
坂口 こうしてあらたまって話すとお互い緊張するよな(笑)。新日本は今年50周年だけど、いろんなことがありましたよ。最初の十数年は自分も選手としてリングに上がって、平成元年(1989年)に社長になって翌年現役は退いてね。東京ドーム大会もG1クライマックスも三十何回、ほとんどの試合を観てきたね。山あり谷ありだったけど、選手社員みんなの頑張りでいい形で50周年を迎えられて本当に良かったと思う。いつの間にか俺が一番古くなってよ(笑)。
オカダ 坂口さんより前から新日本にいる方ってフロントも含めていないですよね。
坂口 藤波(辰爾)なんかは最初からいたけど、みんな辞めちゃってるからな。俺は創立2年目からいるから49年どっぷり浸かってるんだけど、猪木さんが新日本を旗揚げした時はまだ日プロ(日本プロレス)にいたから。最初は“敵”だったんだよ(笑)。