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線審を「告げ口女」扱い、会見で寿司モグモグ… 大坂なおみ設立会社の顧客1号キリオスの“極悪言動”と日本人関係者が明かす“意外な素顔”
posted2022/07/04 17:13
text by
山口奈緒美Naomi Yamaguchi
photograph by
Getty Images
大坂なおみが5月に設立したマネジメント会社『EVOLVE』の契約第一号となったのは、テニスファンで知らない人はいない“極”悪童のニック・キリオスだ。類稀な才能を持ちながら、自己最高ランク13位、グランドスラム最高成績ベスト8止まりなのはその悪質すぎる態度に起因するといわれるが、開催中のウィンブルドンではいい気配も見せている。
しかし好調だからといって、性根を入れ替えたわけではない。地元ワイルドカードの22歳と対戦した1回戦だけでも、いったい何人に噛み付いたことか。試合が始まってまだ10数分というところで、キリオスの大きな独り言の内容を主審に報告に行った女性線審を「告げ口女」と呼び、ベンチでひたすら不満を繰り返した。
彼女のファンなんかいない
「ここに来ているファンの誰一人として、彼女が話すところなんか見に来てないんだよ。君(主審)にはファンがいるだろうけど、彼女のファンなんかいない。にもかかわらず、ゲームの途中に勝手に君のところへ歩いて行ったんだ。チクリ屋だからな」
その後、第8ゲームをブレークされると、ボールをスタンドに打ち込んで<警告>をとられた。
また、自分に対して人種差別的な態度をとっていたという一部の客を外に出すよう求めていたが、そのような悪質な観客の存在は傍目には確認できず、主審も対処せず。すると試合後、その観客に向かって唾を吐き、1万ドルの罰金を科された。