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現役続行・アイスダンス村元哉中&高橋大輔が“新プログラム”を制作中…コーチが明かす「秋には新しい彼らをお見せしますよ」〈独占取材〉
posted2022/06/30 11:03
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph by
AFLO
5月27日、高橋大輔はSNS上で村元哉中とのアイスダンス競技活動を続行すると発表し、世界中のファンを安堵させた。フロリダで新シーズンに向けたトレーニングに励む二人の状況などについて、マリナ・ズエワコーチが独占取材に応じた。
「ダイスケが現役続行を決断したことを、とても嬉しく思っています。私たちは世界選手権の後にミーティングをして、色々と話し合いをしました。競技続行は予想はしていたのですが、やはり最終的に決断をするのはダイスケ本人。彼が考えて決めたことです」
フロリダから電話を通して、そう語り始めたズエワコーチ。二人は日本でアイスショーに出演した後、およそ1カ月前からフロリダで新シーズンに向けてのトレーニングを開始したという。
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「現在は、プログラムを制作中です。リズムダンス、フリーともに私が振付を担当しています」
そう語るズエワコーチは、指導だけではなく振付師としても世界の第一人者である。ペアやアイスダンスはもちろん、過去にはネイサン・チェン、本田真凜、小塚崇彦などのプログラムも手掛けてきた。
ルール改正は「ダイスケにとってはプラスです」
ISU(国際スケート連盟)は毎年少しずつルールの改正、変更を行っているが、今年はアイスダンスで大きなルール改正があった。
もともとアイスダンス競技は、コンパルソリーダンス、オリジナルダンス、フリーダンスの3つで構成されていた。だが2010年世界選手権を最後にコンパルソリーダンスは競技から除外され、リズムダンス(旧オリジナルダンス)の中にパターンダンス(旧コンパルソリーダンス)のステップを組み入れる構成になっていた。昨シーズンはミッドナイトブルース、その前のシーズンはフィンステップが課題であった。
だが2022/2023シーズンから、シニア部門ではリズムダンスからパターンダンスが除外されることが決定。その代わりにダンスホールドのポジションを保った「パターンダンス的な」ステップシークエンスと、コレオグラフィック・リズムシークエンスという新たな要素が加えられた。
「これはダイスケにとってはプラスです。彼はコンパルソリーダンスをやってこなかったので、もっと自由に表現することが許されるようになったのは彼らにとって助けになります」
ズエワコーチはそう分析する。