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大谷翔平「豪快14号+劇的同点15号+自己最多8打点」なのに… 「神聖なショウヘイ」は“なおエ”を変えられるか〈MLB公式は2HRを絶賛〉
posted2022/06/22 17:20
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Jayne Kamin-Oncea/Getty Images
<名言1>
ストライクを打って、ボール球を振らないこと(笑)。シンプルですけど、それが一番難しい。
(大谷翔平/Number1048号 2022年3月31日発売)
◇解説◇
大谷翔平は勝利を求めて、バットを振り抜き続けた。
現地時間21日(日本時間22日)のロイヤルズ戦、大谷は「3番DH」で先発。第1打席でセンター前にヒットを放ち、第3打席では1-6の5点ビハインドの状況ながら無死一、二塁のチャンスで甘く入った速球を豪快に捉えて8試合ぶりとなる14号3ランを放つ。
ここから一気に打撃戦となる中で、本拠地のファンを最も沸かせたのは7-10で迎えた9回1死一、二塁の第5打席だった。相手右腕バーロウの投じたカーブを引っ張り込むと、打った瞬間に大谷は確信の指差しガッツポーズ。ライトスタンドに飛距離133.5メートルの15号3ランを放り込み、その時点で敗色濃厚のチームを救った。
第4打席、第6打席ではそれぞれ犠牲フライを放っており、1試合で自己最多となる8打点をマークした(なお試合は11-12でエンゼルスが敗戦)。
MLB公式ツイッターは動画付きで1本目の本塁打を「神聖なるショウヘイ!」、2本目を「Stop and stare」とロックバンド「ワンリパブリック」の曲名にかけてつぶやき、その衝撃を伝えた。
「ボール球を振らずにストライクを打てれば」
大谷は16~19日にかけてのマリナーズ戦で14打席連続ノーヒットとなっていたが、20日のロイヤルズ戦で1安打2四球で3出塁。厳しいコースを攻めてくる相手バッテリーに対しても辛抱強く自分のバッティングを見せようと腐心している。
「ボール球を振らずにストライクを打てれば、打率も上がるし、出塁率も上がるし、ストライクの中に甘い球があれば長打率もよくなる。逆にストライクを見逃してボール球を振れば、打率はもっと下がる」
言葉にすると当たり前に聞こえるが――ハイレベルなせめぎ合いを毎打席続けている大谷だからこそ、この日のような打棒爆発を見せられるのだろう。
<名言2>
感覚の問題。いずれ、打つよ。
(ジョー・マドン/NumberWeb 22年6月13日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/853557
◇解説◇
ロイヤルズ戦での14、15号で大谷は今季4度目の「1試合2ホームラン」を記録した。いわゆる「固め打ち」をホームランで実現しているのはさすがの一言だ。
ただチームは好調だった序盤戦がウソのように、状態が下降している。その象徴的な出来事が、マドン前監督の解任劇だった。