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大谷翔平「豪快14号+劇的同点15号+自己最多8打点」なのに… 「神聖なショウヘイ」は“なおエ”を変えられるか〈MLB公式は2HRを絶賛〉
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byJayne Kamin-Oncea/Getty Images
posted2022/06/22 17:20
現地時間21日のロイヤルズ戦で2本塁打8打点の大活躍を見せた大谷翔平
5月から6月にかけての大型連敗によって、8年ぶりのプレーオフ進出を目指すチームは指揮官交代を決断。現在はフィル・ネビン監督代行のもとで戦っている。
「彼のような選手と一緒にできるのは本当に素晴らしいことだ。彼がどれほど野球を愛し、競争心を持っているか。みんな同じようにやりたいと思うが、そうはできない」
このようにマドン前監督は全幅の信頼を置き、大谷の二刀流起用を推し進めてきた。登板前後の休養日撤廃などの積極起用があったからこそ、大谷が2021年ア・リーグMVPに輝くほどの開花を促されたのは事実だ。そして大谷が数字を落とした時も「いずれ打つよ」と、その信頼は揺らぐことはなかった。
それを実感していたからか、大谷はマドン前監督がチームが去った日の取材で「自分自身の調子が上がらず、申し訳ない。お世話になったし、本当に感謝の気持ち」と話していた。
「ヒリヒリするような9月」を過ごすために
<名言3>
ヒリヒリするような9月を過ごしたいです。
(大谷翔平/NumberWeb 2022年6月15日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/853594
◇解説◇
ロイヤルズ相手に4打数3安打2本塁打8打点。主軸打者である大谷がこれほどまでの活躍を見せたら、普通なら結果は……というところだが、エンゼルスは懸案のリリーフ陣がことごとく崩れ、最終的なスコアは延長11回を戦った末に11-12の敗戦。「なおエ」(※大谷が活躍してもエンゼルスは負けた、の意)がSNS上のトレンドになってしまうほど、ちぐはぐさを象徴する試合展開だった。
ここにきて大谷に関する報道は「60億円級大型契約」など将来的な去就に関するものが増えてきた。ただ、メジャーリーガー大谷が渇望しているものは“所属するエンゼルスの勝利”なのは不変である。
2022シーズンを前にしての「Number」でのインタビューでも「自分がいいシーズンだったなと思えることが一番。それを勝ちにつなげることが、もっといい一番。そうなればすごく楽しいんじゃないかなと思います」と話していた。
個人記録に加えて、ポストシーズンの切符を懸けた秋の戦いのために――今こそ大谷や盟友トラウトらの奮闘に、チームメートも応えてほしいところだ。
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