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「に、20億円も平均市場価格が下がったのに…」レアルは“変態的なCL名人” クリロナらの4年前と陣容を比べてみた〈久保建英・中井卓大は?〉

posted2022/05/29 17:01

 
「に、20億円も平均市場価格が下がったのに…」レアルは“変態的なCL名人” クリロナらの4年前と陣容を比べてみた〈久保建英・中井卓大は?〉<Number Web> photograph by Mutsu Kawamori

14度目のCL制覇を成し遂げたレアル・マドリー。若い力とベテランが高次元で融合している

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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Mutsu Kawamori

21-22シーズンのチャンピオンズリーグで優勝したのはレアル・マドリー。現地パリからのレポートと“市場価格比較”の記事を配信します(全2回/#2も)

 チャンピオンズリーグ永世名人。

 レアル・マドリーはこんな異名をつけても誇張ではないんじゃないか……と感じる戦いぶりだった。

 現地時間29日に行われた21-22シーズンのCLファイナル、マドリーは今季絶好調のビニシウスが挙げた1点を守り切り、1-0で勝利した。4年ぶりのビッグイヤー獲得は通算14度目、断トツの優勝回数をさらに伸ばした。

クリロナやセルヒオ・ラモスが去っても勝負強すぎ

 褒め言葉として……変態的な勝負強さである。

 34歳にして世界最強級ストライカーの地位を確立したベンゼマは、決勝ゴールの場面でのデコイランでビニシウスのゴールをおぜん立て。“これぞベンゼマ!”という動きだった。それをシュート性のクロスでアシストしたバルベルデも、守備時には中盤の1枚になる戦術的な役割を果たす。さらにクルトワがサラーらの決定的なチャンスを防ぎまくる姿は、身長2メートルがさらに大きく見える存在感だった。

 とまあ出場選手全員の匠の技を書き連ねたくなるほどの、マドリーの強さである。

 PSG、チェルシー、マンチェスター・シティという“21世紀型金満クラブ”をことごとく逆転劇で打ち破り、伝統の力同士のぶつかり合いになったリバプール(直近5年で3度の決勝進出自体がスゴい)相手にも4年前の雪辱を許さない。

 この4年間でクリスティアーノ・ロナウドやセルヒオ・ラモスが去り、一方で鳴り物入りで入ったアザールらが苦しんだ。それでも……戦術うんぬんを超越した「マドリディスモ」が存在しているとしか思えない。

4年前と今シーズンCL決勝の陣容を比べると

 そんなレアル・マドリー、世代交代が図られつつモドリッチやクロース、ベンゼマらベテランもいまだに絶大な力を放っている。そんなチームの市場価格やチーム構成は4年間でどんな変遷を見せたのか。年齢とともにCL決勝メンバーの平均値を1ユーロ=135円(現在は円安だが)で統一して調べてみた。

【次ページ】 4年前の看板は「BBCトリオ」だった

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