- #1
- #2
熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「お粗末」「最悪の対応」ブラジル報道は佐野海舟の先制点に辛口だが…「攻撃を放棄」「伝統に恐れをなした」ジーコと代表OBが日本代表との差をズバリ
posted2026/07/03 11:01
佐野海舟に先制ゴールを許した場面は手厳しく批判したブラジルメディアだが、試合全体を通じては日本代表との差を指摘した
text by

沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
Kiichi Matsumoto/JMPA
佐野の先制弾…守備陣の対応が最悪
試合前、ブラジルメディアの多くは「日本は非常に組織的なプレーをするチームで、団結力が高く、戦術もよく練られている」と警鐘を鳴らしていた。それは、日本が2026年W杯アジア予選を圧倒的な強さで勝ち上がり、昨年10月にセレソンを、今年3月にはウェンブリーでイングランドを倒すなど、世界の強豪相手に目を見張るような結果を出していたからだ。
この試合を中継した地上波『グローボ』の解説者は序盤、「セレソン(※ブラジル代表の通称)が試合をコントロールしており、悪くない入りだ」と伝えていた。
しかし前半29分、ブラジルの右SBダニーロの中央へのパスを佐野が予測してインターセプト。ドリブルで攻め上がるとサポートした伊東純也、上田綺世、前田大然にブラジル守備陣がつられてスペースが生まれ、佐野がドリブル突破からミドルシュートをねじ込んだ。
ADVERTISEMENT
「中盤で非常に悪い形でボールを失った。なおかつ、守備陣の対応が最悪だった」
こう憤り、その後も日本が試合を優勢に進めると「冷静さを保って、我慢するべき時間帯」と諭した。
後半、日本は攻撃をほぼ放棄した
試合のターニングポイントとなったのは、後半からブラジルが施した戦略変更だった。前半、本来は左ウイングのビニシウスが〈4-4-2〉システムのセカンドストライカーとしてプレーしていた。しかし、後半はビニシウスが左サイドへ張り、ウイングとしてプレーするようになった。
「ビニシウスが日本の守備陣を引きつけることで、ボランチ、さらにはCBまで上がって攻撃に厚みを加えている」
グローボ解説者が指摘した通り、ここからブラジルが攻勢を強める。

