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「グレイト・ガイとはショウヘイのこと」メジャー最強打者トラウトも絶賛する大谷翔平の“超才能”とは《MVPアベック弾+初満塁弾》
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byIcon Sportswire/Getty Images
posted2022/05/11 06:02
大谷翔平とマイク・トラウト。MVPコンビはエンゼルスの看板だ
トラウトが22歳の時に出場したオールスターでは、そのジーターと1番、2番コンビを組んで、トラウトは二塁打と三塁打を放ってMVPにも輝いている。実力はもちろん、スーパースターとなる心構えもとっくに完成されていたのだった。
そんなトラウトと大谷が2番、3番で並ぶ打線は、相手投手陣にとって脅威以外の何物でもない。さらには今季はウォードが打率3割オーバー、6本塁打と好調をキープするなど“大谷だけを抑えればいい”打線ではなくなっているのは心強い。2人のスーパースターが輝きを増すためのベースは整い始めている。
「私はショウにこう言ったんだ」
<名言3>
私はショウがうちのチームにいてくれて嬉しいよ。
(マイク・トラウト/Number1040号 2021年11月18日発売)
◇解説◇
2022年のエンゼルスはア・リーグ西地区首位争いを繰り広げるなど、好スタートを切った。そのけん引役の1人はやはり、トラウトだろう。
レイズ戦で見せた大谷とのアベックホームランは、弾丸ライナーでレフトスタンドに突き刺すトラウト、高い弾道でフェンス越えする大谷という“らしさ”がつまったものだった。さらに大谷のホームラン後にはカウボーイハットをかぶせるなど、両者の良好な関係性も伝わる。
昨シーズンのトラウトは、ふくらはぎを痛めたことでわずか36試合出場にとどまった。それでも抜群の活躍を見せた大谷に対して、こう絶賛の声を上げていた。
「どの試合だったかは忘れてしまったんだが、最初の打席はドン詰まりでバットが折れてしまったんだ。その時、私はショウにこう言ったんだ。『もし相手が外角に投げてきたら、うちの(左翼にある)ブルペンへ打ち込め。もし彼らが内角に投げてきたら、ライトフィールドへ打て。そして、もし彼らがチェンジアップや緩い変化球を投げてきたら、センターフィールドに打ち返せ』とね。
そうしたら、ショウは次の打席で本当に内角の速球を右中間席に運んでしまったんだ。そして、その次の打席では外寄りの速球を左翼に打ち返したんだ。あれには本当に参ったよ(笑)」