トラウトは「グレイト・ガイとは彼のことだね。クラブハウスで一緒にいるのも楽しい」とも語っている。年上の万能プレーヤーも認める大谷の才能はやはり、特大のものなのだろう。

いろんな人が僕に「自分の才能を信じろ」と言ってくれた

＜名言4＞
僕の才能が何かと考えたとき、それは伸び幅なのかなと思いました。
（大谷翔平／Number963号 2018年10月11日発売）

◇解説◇
　メジャー1年目の大谷は二刀流のインパクトを与えることに成功したが、スプリングキャンプの段階ではその実力に懐疑的な声も多かった。

「今年の春、結果が出なかったときにいろんな人が僕に『自分の才能を信じろ』と言ってくれて」

　その才能とは「伸び幅」だと大谷は考えている。

2018年の大谷　©Nanae Suzuki

「投げることも打つことも、変えることは怖くないし、どんどん新しいこと、こうかなと思ったことをやってみることができる。それは自分の強みなのかなと思います」

　メジャー5年目を迎えた大谷の序盤戦はピッチャーとしての活躍が目立っていた。

　その中で5月5日のレッドソックス戦では7回11奪三振の好投で3勝目を挙げるとともに、敵地フェンウェイパーク名物のグリーンモンスター直撃のタイムリーヒットを放つなどマルチ安打をマーク。投打ともに調子が上がってきた。

レッドソックス戦で3勝目を挙げた大谷　©Getty Images

　進取の精神を持つ大谷が、MVPを獲得した2021年のような躍動を見せれば、エンゼルスにとってこれほど心強いものはない。

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