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「25~26歳の時より強い」心身充実のダルビッシュ35歳、野茂超えには「あと40年やらないと(笑)」《勝利、投球回で日本人通算2位に》

posted2022/05/13 17:03

 
「25~26歳の時より強い」心身充実のダルビッシュ35歳、野茂超えには「あと40年やらないと(笑)」《勝利、投球回で日本人通算2位に》<Number Web> photograph by Getty Images

5月6日、マーリンズ戦に7回2失点で勝利し、3勝目を挙げたダルビッシュ

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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 メジャー11年目を迎えたパドレスのダルビッシュ有が、メジャー通算勝利数と投球回数で「区切り」の数字をクリアし、着実にレジェンドの領域に近づいてきた。

 今季3戦目となった4月17日のブレーブス戦で、今季初勝利を挙げ、通算80勝目に到達。黒田博樹(ヤンキースなど)を抜いて、日本人メジャーとしては単独2位となった。それでも、1位野茂英雄(ドジャースなど)の123勝への意欲を問われると、「あと40年やらないと」と笑いを誘った。その一方で、「黒田さんにはいろいろ助言を頂いた。そういうレジェンドの方をメジャー通算で超えることができたのは本当に光栄です」と、あらためて先人への敬意を表した。 

 4月29日のパイレーツ戦では、6回途中で通算投球回数が1319回1/3に到達し、同部門でも黒田を抜き、日本人として単独2位となった。

 この時も、1位野茂の通算1976回1/3の数字について聞くと、ジョーク交じりに笑った。

「(差が)600イニング? やっぱりあと40年かかるかな。でも、黒田さんも強靭な体で毎年200イニング投げられていましたし、そういう選手を超えたのは、前回(勝利数)もそうですけど、誇りに思います」

長年のトレーニングの成果

 現在35歳。過去数年は、「あと何年投げられるか分からない」と話し、通算勝利数などを「気にするようになった」と、心境の変化を口にするようになった。

 その一方で、サイ・ヤング賞争いで次点の2位となった2020年のシーズン後には、「筋力が落ちなくなった」と長年にわたるトレーニングの効果を実感し、「25~26歳の時よりも強い。老いを感じていない」と、年齢を重ねたことによる体調面の充実に手応えも感じてきた。

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