「女の子なのにこんなに脚を開いちゃっていいんだ」

ーー筋肉は男装コスプレにプラスであると。

とももと　めちゃくちゃプラスですね。やっぱり男子だと腹筋が出ているキャラが多いんですけど、そういうキャラクターだとすごくやりやすい。いまは筋肉スーツといって、シリコン製のニセ筋肉をコスプレイヤーさんが着るのが流行っていて。

　そういうのものが流行っているということは、たぶん男装コスプレにも肉体美を求められていることの表れじゃないのかなって。私が筋肉スーツを着ちゃったら意味がないというか、廃業するようなものなので（笑）。絶対に着てはいけないんですけどね。そういう流れも感じるので、やっぱり男装コスプレもするならば体をちゃんと鍛えるのはプラスですよね。

　だから、筋肉あってこそのコスプレかな、とは思っていますね。いまは『HUNTER×HUNTER』のヒソカというキャラをやりたくて。そのために肩と腕をめっちゃ鍛えてます。

SNSに投稿したコスプレ写真の例　©本人提供

ーーミカサのほかに反響の大きかったコスプレといいますと。

とももと　『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』のジョリーン（空条徐倫）と、『BLACK LAGOON』のレヴィ、『呪術廻戦』の真希ですかね。この3人が、すごく反響がありました。

　自分でやっていて楽しかったランキングでいうと、ジョリーンがぶっちぎりですね。女の子なのにこんなに脚を開いちゃっていいんだと思いながらやれたりして、とにかく自由度が高かったんですよ。撮影していて、あんなに楽しかったのはないですね。髪留めも衣装も自分で作っていますし。

コスプレイヤーもボディメイクに目を向ける時代

ーーコスプレ、モデルそれぞれの世界でも「筋肉はあったほうがいい」という考えにシフトしている傾向は感じられていますか。

とももと　私はコスプレイヤーさんに向けたYouTubeをやっていて、そこで筋トレやフィットネスのトレーニング法なんかも紹介しているんですね。そのオフラインイベントを開催したら、紹介したトレーニングを毎日実践して10kg痩せた方がいらしてくれて。他にも私のYouTubeで筋トレとかフィットネスに興味を抱くようになってトレーナーを目指しているという方もいて。コスプレイヤーもボディメイクに目を向ける時代なのかなとは感じます。

　モデル業界も、パーソナルでトレーニングに通われている写真とかをインスタにあげてたりするので。そこは、もはやスタンダードになりつつあるのかなと思っています。

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