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「頬ビンタを何回も…」「思い切りローキックを」部活現場から消えない“暴力といびり”…アンケートで寄せられた衝撃の体験談
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byAFLO
posted2022/04/26 11:02
Number Webでは、部活をやめた経験を持つ人を対象に、「あなたが部活をやめた理由」というテーマでアンケートを実施。その結果と体験談を発表します ※写真はイメージです。本文とは関係ありません
根絶から遠い体罰…「思い切り頬を複数回張られた」
本アンケートで最多の35%が挙げた理由が「人間関係の悩み」でした。顧問教師からの壮絶な体罰、同級生からのいじめ、先輩からの執拗なしごき……昭和の中高生だけでなく、20代の回答も多く寄せられたことから、いまなお部活現場に残る大問題といえます。
「バレーボール部でしたが、顧問を務めていた教師が生徒に対して怒声や暴力で指導をする人だったため、部活動もその競技自体も好きではなくなってしまった。その顧問はバレーボール経験がない上に、自分がやってきた空手を前面に出して、気合いや体罰を重視していた。本当は最後まで続けたかったが、何のためにやっているのか分からなくなり退部を選びました」(45歳・男性/中学2年生)
「サッカー部の練習から足が遠のいていた時期に、校内で出くわした顧問に見咎められ、同級生達がいる前で思い切り頬を複数回張られた。人前で名誉を奪われたことが決定的な理由となり、その後、親に相談して担任も了解の上で退部した」(53歳・男性/中学1年生)
「中1で転校してからの入部。中2の夏合宿明けの部活で顧問から呼び出され、職員室前の廊下に正座させられ謂れのないことでビンタを受ける。その日から自分のみ校庭100周、翌日99周、翌々日98周と100日間続ける罰走を言い渡された。この顧問のもと、この先部活を続ける自信がなくなり退部した。30年前の話」(43歳・女性/中学2年生)
「怪我をおしてまでプレーを求められたことや、緊張し過ぎて試合中にパニックになったことにより二度とレギュラーに使わないと言われたこと、足が攣って痛いと言ったら二度と試合に使わないと言われたことから、自分がどんどん歪んでいき部活の時間が憂鬱で仕方なかった。あんなにバレーボールが大好きだったはずなのに、ミスをしたら二度とコートに立てないのではないかというプレッシャーからバレーボールが嫌いになりそうだった。嫌いになる前にやめることを決意した」(25歳・女性/高校1年生)