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帰宅部経験者が語る…なぜ部活をやめたか?「定期テストの点数を全員の前で言わされた」「生理でも普段と変わらず練習がつらかった」
posted2022/04/26 11:01
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
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AFLO
4位は“補欠問題”…「3年間、雑用で終わった」
部活をやめた理由で4番目に多かった声が「レギュラーになれそうにない」。大舞台で活躍するという希望に燃えて入部しても、レベルの高さに愕然――その状況を楽しめる人もいれば、意欲が減退し退部を選ぶケースも少なくありません。特に強豪・有名校になれば、部員が多い&競争が激しい環境になりやすいという現状もあります。
「軟式のテニス部。コートは4面。部員が80人くらいいたので、1年生は球拾い。あまりのつまらなさに辞めました」(35歳・男性/中学1年生)
「中学3年生まで野球部でしたが、同学年にレベルが高い選手が多く、練習に参加してもレギュラーを取れるチャンスは無かった。練習試合でもレギュラーでは無いので球審をやらされて、3年間ほとんど試合にも出れず、雑用で終わった」(43歳・男性/中学3年生)
「顧問の先生は1度も顔を出さず、指導は3年生の独壇場で練習といえばランニングや筋トレばかりでボールに触らせてもらえず約半年で部活に行かなくなりました」(54歳・男性/中学1年生)
初心者は顧問&経験者から相手にされない!?
また、それまで未経験だった競技を新たに始めたケースでは、“初心者”ゆえの悩みから部活をやめた人も。
「小さな頃から野球が好きで、中学進学時に野球部へ入部。自分の野球経験は遊び程度のものだったが、他の部員は地域のリトルリーグを経由していて試合に必要なスキルと戦術の知識などを持っており、入部の時点で大きなハンデを背負っている状態だった。
練習や試合においても、先輩や顧問の教諭からその『知らない』ことを叱責されることも少なくなく、そして、それを一から教われる雰囲気でもなく、部活が全く楽しくなくなり、練習に行くのがストレスとなった。加えて部員は小学生時代のチームで派閥化がされており、そこを経由していない自分は疎外感を強めた」(47歳・男性/中学3年生)