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「頬ビンタを何回も…」「思い切りローキックを」部活現場から消えない“暴力といびり”…アンケートで寄せられた衝撃の体験談
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byAFLO
posted2022/04/26 11:02
Number Webでは、部活をやめた経験を持つ人を対象に、「あなたが部活をやめた理由」というテーマでアンケートを実施。その結果と体験談を発表します ※写真はイメージです。本文とは関係ありません
露骨な贔屓、先輩のしごき…「高校も中退しました」
「暗い部室に呼ばれ、1年生全員が正座させられ、『先輩は何だ?』と聞かれ『?』と思っていたら、皆が声を揃えて『神様です!』と大きな声で叫んだ。翌日退部届を出した」(41歳・男性/高校1年生)
「剣道部に入部したが、先輩の執拗なしごきが嫌になり半年で辞めました。アイスクリームを買ってこいとか、土砂降りでも外で走って来いとか、無茶ぶりがすごかったです」(54歳・男性/中学1年生)
「県立の中高一貫校に通っていた私は、野球部に所属していました。高校受験がないため、中学3年生の引退後、エスカレーター的に高校の野球部に所属することにしました。ある日の練習後、ある外部進学の先輩部員が、バリカンを手に持ち、『お前ら野球部入ったんやけん、坊主にするのが当たり前やろ』『練習でも声出さんし、舐めとったらこれで坊主にするけん』といった趣旨の発言をしてきました。結局、1週間の猶予を与えられ、坊主にするか辞めるか決めることになりました。
しかし、所属校は万年1回戦敗退どころかコールド負け連発の弱小校で、21世紀枠の選出候補になるとかならないとかの噂で部員が盛り上がる程度でした。このことから、外部進学の部員に対する強烈な不快感、ひいては高校野球に根強く浸透する坊主でなければならないという風習の合理性を疑うようになったため、野球部を辞めることにしました」(26歳・男性/中学3年生)
「高校時代、硬式野球部に所属していました。甲子園出場を目指している学校で、セレクション等で入ってくる生徒も数多く、当時は甲子園出場経験はありませんでしたが、地区予選でもベスト8以上に入るレベルでした。当時の監督は卒業生で同部に所属していた人でした。自身のシニアクラブから入ってきた生徒に対する指導時の接し方と、私の様にほかのクラブから入ってきた生徒への接し方があからさまに違っていました。
多感な時期ということもあって、監督やコーチに『贔屓するのはやめてほしい』と直談判したこともあります。それが癇に障ったのか、次の日からはシートノックも受けさせてもらえなくなりました。紅白戦にも出させてもらえず、このままここに居ては自分がダメになると思い退部。その後、高校も中退しました」(47歳・男性/高校1年)