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「ショウヘイ、アゲイン!」大谷翔平の第1号+2発目“確信バット投げ”にMLB公式も熱狂〈ナゾの“申告敬遠で押し出し”も〉 

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posted2022/04/16 17:00

「ショウヘイ、アゲイン!」大谷翔平の第1号+2発目“確信バット投げ”にMLB公式も熱狂〈ナゾの“申告敬遠で押し出し”も〉<Number Web> photograph by Getty Images

2本塁打の大活躍を見せた大谷翔平

 エンゼルスの大谷翔平は15日(日本時間16日)のレンジャーズ戦で「1番DH」で先発出場し、初回の第1打席で今季第1号本塁打を放つと、第3打席には第2号2ランを叩き込み、自身7度目となる“マルチ本塁打”。5打数2安打3打点でチームの逆転勝利に大きく貢献した。

 今季ここまでホームランがなかった大谷だが、この日はプレーボールの瞬間から魅せた。

 相手先発ブッシュが投じた初球、インコース高め154キロのストレートを振りぬくと、打球角度41度の高弾道を描いたボールはライトフェンスを越え、31打席目での今季初ホームランとなった。パワーを見せつけた大谷はベンチに戻ると、カウボーイハットをかぶって大喜びだった。

 この試合は中盤にかけて、思わぬ出来事が起こった。エンゼルスは4回裏に2-3と逆転を許した後の1死満塁のピンチを迎える。そこでマドン監督は強打者シーガーに対して「満塁なのに申告敬遠」を指示し、押し出しで1点を与える驚きの采配を振るった。しかしその後の打者には犠牲フライを打たれ、さらには投手ウォーレンのボークもあって、この回大量5失点で2-6に。奇策は不発に終わったかと見えたが、ムードを一変させたのは大谷だった。

「この一発はクラッシュした!」

 直後の5回表、1死からカート・スズキのソロ本塁打で1点を返し、ベラスケスが安打でつなぐと、打席には大谷。左腕アラードの投じた2球目、137キロの高めに入ったカットボールを一閃すると、ボールはライトスタンドへと一直線。会心の一撃だったか、大谷も“確信のバット投げ”を披露。この様子はMLB公式ツイッターアカウントも「ショウヘイ、アゲイン! この一発はクラッシュした」と動画で報じるほどだった。

 大谷の一発で5-6の1点差に詰め寄り、勢いに乗ったエンゼルスはこの回に5点を奪い返して逆転。その後はリリーフ陣の奮投もあって9-6で勝利した。なお大谷は第2打席(三振)でもレフト方向へあわや本塁打の大飛球を放ち、第4打席のファーストゴロも痛烈な打球だった。

 今季はここまでヒット性の当たりが野手の守備範囲に飛んでアウトとなる場面が目立っていたが、大谷は「シフトにかかることがあったとしても自分の形で振って、自分のスイングをしなくちゃいけない」と開幕前のNumberのインタビューで語っていた。相手守備を無力化するビッグフライが出始めたことで、本来の打棒炸裂となるか。

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