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“無敗の皐月賞馬”は誕生するか…イクイノックスら“異例のローテーション”に心配はない? 有力馬が“初めて激突”で混戦必至 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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posted2022/04/16 11:02

“無敗の皐月賞馬”は誕生するか…イクイノックスら“異例のローテーション”に心配はない? 有力馬が“初めて激突”で混戦必至<Number Web> photograph by Photostud

昨年の東スポ杯2歳Sを完勝したイクイノックス

大穴をあけそうな人気薄は?

 ダートで連勝したあと、初めての芝での実戦となった若葉ステークスを3馬身差で逃げ切ったデシエルト(牡、父ドレフォン、栗東・安田隆行厩舎)にも無敗の皐月賞馬となる資格がある。

 同じ舞台のホープフルステークスを完勝したキラーアビリティ(牡、父ディープインパクト、栗東・斉藤崇史厩舎)、昨年の2歳王者ドウデュース(牡、父ハーツクライ、栗東・友道康夫厩舎)も大きく崩れることはないだろう。

 ◎イクイノックス

 ○ダノンベルーガ    

 ▲デシエルト

 サウジアラビアとドバイに遠征した日本馬で勝ちまくったルメールも、今年はまだ日本の重賞を勝っていない。大外18番枠は楽ではないが、さすがルメールという騎乗を見せてくれるだろう。

 穴をあけるパターンと言われている「同厩の人気薄」のジオグリフの一発があっても驚けない。こちらは、父がデシエルトと同じ新種牡馬のドレフォンだ。自身はアメリカのダートでしか走った経験がないが、日本の芝でも高い能力を発揮する産駒を送り出している。3代父のストームキャットは、キズナ、エイシンヒカリ、ラヴズオンリーユーといったディープインパクト産駒の母の父となっているように、サンデー系との相性がいい。今はドレフォンにとって「いい風」が吹いているといった感じだが、それが「ドレフォン旋風」となるか。そちらも楽しみにしたい。

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