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なぜオカダ・カズチカと内藤哲也は“相思相愛”に見えるのか? 5.1福岡で今年3度目の激突も「メインディッシュはまだ、これから」 

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原悦生

原悦生Essei Hara

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posted2022/04/14 11:01

なぜオカダ・カズチカと内藤哲也は“相思相愛”に見えるのか? 5.1福岡で今年3度目の激突も「メインディッシュはまだ、これから」<Number Web> photograph by Essei Hara

FC東京のユニフォームを着たオカダ・カズチカと、マスコットの東京ドロンパ。4月10日の味の素スタジアムには2万人を超える観客が詰めかけた

「内藤さんを羨むところも」「オカダは常に嫉妬の対象」

 試合に向けた記者会見で、オカダは横に座る内藤についてこう語った。

「内藤さんはボクが新日本プロレスに入った時に道場にいて、本当に身近な先輩でした。ボクもメキシコにいて、他団体から新日本プロレスにやってきて、『新日本プロレスすごいな』って思わせてもらった先輩が内藤さん。そういう選手がずっと近くにいてヤングライオンの時も何回もやり合いましたし、それこそ新日本プレ・デビュー戦も内藤さんとやりました。

 最初は『内藤さんを超えていかなきゃいけない』っていう存在でした。まあ、サクッと超えさせてもらいましたけれども。でも、そのあとも勝ち越せない中で何回も戦って、やっぱり『うわっ、すごいレスラーだな』っていうボクの見る目が間違っていなかった」

 続けて、オカダは内藤と戦う理由をこう説明した。

「だから、今回もやるんだと思います。ライバルではないですけど、なんかずっと互いが意識し合う存在。内藤さんも意識していると思いますし、ボクもやっぱりロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの内藤さんのカリスマ性っていうのは羨むところもあります」

 一方の内藤はこう返した。

「目障りな存在ですね。いや、悪い意味じゃなくて。オカダが新日本プロレスに入ってくるって聞いた時から、『なんでアイツは入門テストを受けずに入れるんだ』と思っていたし、入ってきてからも団体や他の選手の“オカダへの期待”っていうのをオレは感じていた。『なんで外から入ってきたオカダにみんな期待するんだ』という悔しさはありました」

 オカダは2012年にIWGP戴冠とG1クライマックス優勝を勝ち取った。内藤は2013年にG1、2016年にIWGP王座に就いたが、いずれもオカダに先を越されている。

「先にIWGPヘビー級王座も取られましたし、G1も先に優勝されましたし。常に嫉妬の対象でしたね。ただ、理由はなぜかわかりませんけど、今はわりとオカダ・カズチカという存在を、ちょっと余裕を持って見られるかなって。それぐらい、今のオレには余裕があるかな」

 オカダと内藤、どちらの言葉にもそれぞれを強く意識しているのが感じられる。称賛してみたり、かと思えば軽く突き放してみたり、ジェラシーを感じる部分もあるのだろう。それでも結局、戦うことに関しては相思相愛なのかもしれない。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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