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なぜオカダ・カズチカと内藤哲也は“相思相愛”に見えるのか? 5.1福岡で今年3度目の激突も「メインディッシュはまだ、これから」
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2022/04/14 11:01
FC東京のユニフォームを着たオカダ・カズチカと、マスコットの東京ドロンパ。4月10日の味の素スタジアムには2万人を超える観客が詰めかけた
オカダは同世代の森重真人に花束を贈った後、最後までスタンドで観戦を続けた。2万2429人と、久しぶりに多くの観客が集った味の素スタジアムの熱気をどう感じたのだろうか。
今年3度目の内藤戦も「メインディッシュはこれから」
福岡のオカダvs内藤は13度目のシングル対決だ。今年になってからは、3度目ということになる。オカダが国技館で内藤の名を呼んだ時、館内には「ええっ、またやるの」という声が上がった。
「だいぶお腹いっぱいという人もいるかもしれないですけど、新日本プロレスファンの人は、まだまだ食べることができますから。5月1日、楽しみにしていてください。個人的な話をさせてもらうと、19年前、15歳のオカダ少年がプロレス界に入ったのが4月8日。そして今日(4月9日)、プロレス界に入って20年目のスタートを、こうやって防衛して切ることができました」
21年ぶりの福岡ドームということで、オカダは21年前にどんなカードをやっていたか気になったという。
「ボクが新日本プロレスを好きになって見ていた時のカードがたくさん並んでいたのですが、21年前よりも今の新日本プロレスの方が面白いと思いますし、『あの時はプロレスを見ていたよ』っていう人たちに、また戻って来てもらえるような福岡ドームにしたい」
先述したように内藤との試合は今年3度目になるが、オカダはその先まで匂わせた。
「2月、3月、そして次は5月と、毎月のようにシングルマッチをやっていますけど、それは(内藤が)そういう相手だと思っていますので。強い相手とやるのがこのベルトを懸けた戦いだと思っていますし、お互いが強ければ戦うっていうのは何回も起きること。5月から先もまだあるかもしれない。
何回やっても新しい部分は出てくるんじゃないかなと思います。まだまだ嚙んでみたら味もするので、(ファンも)ちょっとしかオカダvs内藤を楽しんでないんじゃないかな。まだ本当に前菜ぐらいが終わったところだと思いますし、これからメインディッシュに向けてどんどん楽しんでいってもらいたいな」